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LA FATALITE
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解説 - LA FATALITE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-08-18 22:22:00)

2007年発表の、メジャー移籍後初となるインディーズでのアルバム(笑)
っていうか、まだ前作から一ヶ月半しか経ってないんだけど…。
まあ同時制作だったんだろうけど、それでも前々作が年末に出たことを考えると…
なんてワーカホリックな人たちなんだ(笑)。それでこのクオリティ…恐れ入りました。
作風は、前作同様病んだ雰囲気の曲やふざけた感じの曲、捉えどころの無いポップスなどは
排除され、代わりにR&Bテイストの曲などを取り入れたメジャー志向と言えるものですが、
自主制作でのリリースだからか10分の大作を設けたり、ロシア語やイタリア語の曲を
入れたり、ピアノソロの曲を入れたりと前作よりもやりたい放題やっている感じ。
確かにポップな雰囲気は減退していますが、ゴシック性も増し、水を得た魚の様に
生き生きした曲作りがなされているように思います。クラシカルなヴォーカルや大仰な
シンフォ要素を取り入れた曲が多いのも個人的には嬉しい所で、私がこのアーティストに
求めているものがギュッと詰まった名盤。特に1~6の流れは神懸かってます。
しかし、これからは自主制作とメジャーの両方で活動していくようですが…
この作品を自主制作にしたのは、やっぱり自分達のやりたい音楽を極める為でしょうか。
…このクオリティなら、この作風でも十二分にメジャーでやっていけると思うんですが…。
敢えて流通を限定(と言っても、現時点では買おうと思えば簡単に買える)して、聴きたい人に
だけ聴いてもらう事が狙いとか…?いや、もっと多くの人に聴かれるべき素晴らしい音楽ですよ。
ちなみに、ラスト2トラックはボーナス扱いで、メンバーやスタッフと思しき人の会話入り。
ヴォーカリストの一人である、鮎さんの喋りも聴けますが…彼女はその華麗で妖しさを
秘めた歌い方から、もっとミステリアスな感じだと思ってましたが、気さくそうでびっくり。
…もしかして、これをやりたいが為に自主制作でリリースしたんだったりして(笑)
これ程の作品を作ってしまう紛い無き天才、その考えは凡人には計り知れないものがあるのかも(笑)



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