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SOME ASUPECTS OF THE MOMENT
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1. 失恋船長 ★★ (2007-08-04 10:47:00)

wolfのインディーズから出た1stフルアルバムです
リズム隊が西川健と堀江睦男に代わり制作されました
ここでも主役はVoの松本だと思います 英詩の乗せ方が気にはなりますが
見事な歌いっぷりです 唄メロも魅力的で彼独特のセンスが伺えます
メロディアスな⑤は西川作でいままでに無かったタイプの曲だし
ノリのいい⑥ 泣きのパワーバラード④ 彼らならではの様式美ナンバー⑩がオススメ
レインボータイプの音楽が好きな人は聴いて損はしないと思います




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2008-03-02 00:59:00)

所属レーベルCAPITAGON PULGGINGの消滅に伴い、流浪の身へと逆戻り。おまけにリズム隊にまで去られてしまったWOLFが、新たに西川健(B)と、元STARLESSの堀江睦男(Ds)を迎え入れ体勢を立て直すと、'90年に4曲入りデモ・テープを制作、
更に同年、インディ・レーベルのCOLOSSEUM RECORDSからリリースした1stフル・アルバムが本作。インディーズ制作ゆえ、サウンド・プロダクションはそれなりだが、楽曲の方は相変わらず粒揃い。様式美HMの王道を行く内容だったデビューEPに比べると、美しいアルペジオを用いて、じっくりとメロディを聴かせるパートを設けたミドル・テンポのOPナンバー①や、楽曲自体はマイナー調の雰囲気ながらも、インスト・パートではメジャー・キーによるGソロが聴かれる②等に明らかなように、今回は意欲的に曲調を広げに掛かった仕上がり。全体的にスリルとテンションはやや低下したが、メロディの充実がそれを補っているとの印象を受ける。また、これまで以上にジャパメタ・チック(歌謡曲的)な歌い回しが頻出するので、舶来志向のメタル・リスナーからの受けは悪そうだが、その程度のことで本作をスルーしてしまうのは、勿体無さ過ぎるというもの。
フックに富むリフ作りと、精度の高いソロ双方に冴えを見せる黒木政彦のG、前作以上に哀愁に満ちたメロディを歌う松本龍以のVoの素晴しさは相変わらずだし、⑦⑩のような、スピーディな様式美HMチューンも健在。何より、個人的にこのアルバムで一番のお気に入りの哀愁のハード・ポップ④を、新加入の西川が作曲しているという辺りにバンドの新たな可能性が感じられたが、結局、その芽を開花させることなく、WOLFは'91年に過去音源をまとめた『ROLL OVER』を発表した後、解散してしまうのであった。



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