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おぉ、カッコイイ(憧)。凱歌のような旋律と、鋼鉄のように硬く冷たいサウンド。何か途方もないモノを建造していくような印象を与えられるプログレッシヴな楽曲。俺はこのアルバムを、メタルリスナーの欲望と脳髄の飢えをたっぷり満たす素晴らしい作品としておすすめしたい。

本作はグレン(g)とショーン(dr)がMEGADETH加入後に作り上げたアルバムだそうで、ココロモチ購入しやすかった(赤面)。
MEGADETHの焼き増しバンドだったら鼻で笑ってやるぞ～くらいの姿勢で挑戦したんだけど・・・
結果はこちらの惨敗(笑)。EIDOLONは、MEGADETHと“全く異なるメタル"を"最高にカッコ良く"聴かせてくれる凄まじいバンドだった。ちょっと味見するだけのつもりが、完全に圧倒されてしまって・・・降参。まいりました・・・。
一つ一つのギターリフを徹底的に練り込むMEGADETHの「インテレクチュアルスラッシュメタル」に対し、EIDOLONはスタンダードなメタルリックを変拍子でギアチェンジさせながら曲を展開していく「プログレッシヴヘヴィメタル」。スタイルは全然違うけど、どちらも相当賢くなきゃできない技術。その意味では、MEGADETHのメタルが好きな方たちにも広く聴いていただきたいアルバムだ。
なにより一番の収穫はグレンのギターだった!!変則リフを自在に弾き倒すテクはもちろんだが、ソロのうねるような歌い込みとエグ～いPハーモニクスは特に素晴らしく、MEGADETHで披露されていない彼の魅力を発見できてすごく興奮した。久しくこういうレスポール弾きに出会ってなかったなぁ・・・彼のゴージャスでアグレッシヴなギターサウンドを耳にしたとき、ジョンサイクスやザックワイルドの音に初めて触れた時の喜びに近いものを感じた☆。
ただそこは、良くも悪くも「大作主義」の受難。3～4回聴いただけでは全容が掴めず、即座に「過去のカタログ買い揃えよう」という気にはさせてくれないアルバムかなぁ。
あと歌詞が文学的過ぎてよくワカラン!!(笑)。

ともあれ、ハイクオリティな素晴らしいアルバム。フツウなメタルに飽き飽きしてる人なら☆

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