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EMISSARIES (2006年)
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EMISSARIES
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解説 - EMISSARIES
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. ペレストロイカ ★★ (2007-05-31 17:58:00)

イスラエルのエジプト風ブラック・ブルデスバンドの4thアルバム。
ほとんどブルデスですが、分類としてはブラックメタルとされることが多いみたいです。
夏に見れば汗が出てくるようなジャケットが全てを物語るように、
そのサウンドから浮かび上がる情景はまさに砂漠・ピラミッド・スフィンクスなどなど。暴虐なリフに高速ブラストというブルデスサウンドですが、
そうした中に異臭騒ぎが起こるほどの臭いエスニックな旋律がふんだんに組み込まれています。
同じ、エジプト色を出しているデス・ブラックメタルバンドとしてNILEやBEHEMOTH等がいますが、
それらと比べても曲の激しさに関してまったく劣らないばかりか、
そうした異国な雰囲気の出し方はこちらの方が濃いと思います。
ただヴォーカルは低音デスでなく比較的高い声で喚く感じなので、そこは受け付けない人もいそうですね。




2. Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-02-13 18:16:00)

2006年発表の4th。

前々作の「Djinn」はめっちゃ個性的で、めっちゃ質の高いB級という印象だったんですが…今作は音質はメタルの中でも上の方、ヴォーカルもダーティな喚き声が更に必死さを増し、殺気や決死な雰囲気まで感じさせるレベルになり、演奏力も素人耳にも明らかに優れていると分かるようなテクニカルさがあるなど、全体的に垢抜けて、日本盤がリリースされないのが不思議な程の特A級のエクストリーム・メタルになった感じですね。
これなら、個性だけでなく純粋なメタルとしての魅力でもNILEやBEHEMOTHに劣らないと思います。

もちろん作風は前々作から変化はなく、どこをどう切り取っても中近東なブルデス/ブラック…と言いたい所ですが、今回は普通のメタル要素が5%くらい混入してしまっている印象。
特に3曲目の第2部なんて、中近東メロディのリフが垢抜けすぎて、ロックンロールのリフと聴き紛う感じになってる気さえするほどで、聴いててちょっと萎えてしまう…。とは言っても、萎え所はごく一部だし、強烈な個性は健在だし、エクストリームメタルとして一流の音になっているので、「中近東メタル」というコピーに惹かれる人なら損はしないかと。
でも辺境メタルとしては「Djinn」の方が良かったかなぁ…。

ちなみに、デスともブラックとも分類されてるみたいですが、敢えてどっちかと言うなら私はデス寄りだと思います。リフがブラックのような寒々しさや鬱屈、催眠性に向かわず、デス由来のうねりに向かっている感じ。中近東のメロディを取り入れているから、それがデス的な「うねり」に聞こえるのかもしれませんね。




3. netal ★★ (2013-05-01 22:05:27)

クサい域に達した濃ゆく印象的なエスニックメロディが随所に聴けるエクストリームメタル。
ブラックとして認識される事が多いバンドではあるが、かなりデスメタル的な要素もあり、両者の中間というのが妥当だろうか。
何かとノリが良く、胡散臭い感じもするが、ブラック的な陰鬱さや寒々しさが殆ど無い御蔭もあり、違和感は無い。
むしろ中近東の神秘的なメロディとマッチしていて、これはこれでありである。
エヌマエリシュとかそんなワードを多発する歌詞といい、標語的に言えばエクストリームメタルによる「新ギルガメシュ叙事詩」みたいな感じか。

BehemothやNileが引き合いに出される事が多いが、個人的には彼らよりも好き。過剰な迄のエスニックさが濃ゆくて堪らない。
Orphaned Land等もそうだが、イスラエルという本場産はやはり空気の濃さが違うww

気に入り度…86/100

おすすめ…Rebirth Of The Nemesis



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