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空の軋みと歪める世界の無き、声 (2006年)
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空の軋みと歪める世界の無き、声
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解説 - 空の軋みと歪める世界の無き、声
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-01-02 00:47:00)

2006年発表の2nd。
1stはクレジットを見る限り、アニメやゲーム等に提供した曲を集めた音源集だと
思われますが、今回のこのアルバムは書き下ろしのコンセプトアルバムです。
私はこのアルバムで烈火さんの音楽に始めて触れましたが、凄いですね、この構築性。
音楽性的にはZABADAK系幻想音楽やフォークロア、ジャズやポエトリーリーディングなど
様々な要素を取り入れたポップスと言う感じですが、芯のしっかりとした力強く、それでいて
官能的な凛としたヴォーカルと、こだわりすぎなほどに構築された世界観をベースにした
詞のお陰でやりっぱなし感は全く無く、一貫したコンセプトを表現していて素晴らしい。
ただ、曲の登場人物になりきりすぎの感のある曲があるのはちょっと好みが分かれますが…。
個人的には「のこされた罪悪」はまあ大丈夫だけど、「るまー・るまー」はキツい(苦笑)。
彼女の歌声って情念の篭もった物だと思うんですが、中島みゆきやCoccoのように現実的では
なく、虚構の世界観の中でそれを表現していると言う点ではSOUND HORIZONとかなり
共通しているのではないかと思います。しかしラストが全く救いが無い為、向こうよりも
数段ダークですが。その特性上、アーティストの作り出す世界観をヒネた目で俯瞰しながら
聴く事を客観的=知性的だと思っているリスナーにははっきり言ってお勧めしかねますが、
世界にどっぷりハマって聴く快感を知っているリスナーには自信を持ってお勧めです。
濃くてダークなのにキャッチーな女性ヴォーカルのポップスが聴きたい方は是非。
歌詞カードのアートワーク等のこだわりっぷりもなかなかな良盤ですよ。



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