Damnation and a dayのHurt And Virtueのような曲がたくさん入っているアルバム。 I Am The Thornが超ツボ。 前回のNYMPHETAMINEは結局あまり聞かなかったが、こっちはよく聞いている。 しかし個人的にはDamnation and a day位シンフォニックしてほしかったのも事実。 路線変更してくれないものだろうか・・・
本作の不評は多くのファンの知るところです。高音シャウトが少ない、シンフォニックじゃない、ホラー要素が少ない等々。実際、聴いてて「ここでもっと大仰にストリングス入ればいいのに……」「クワイア入れればいいのに……」と何度思ったことか。メタルとしては上質だけど、クレイドルの作品としては物足りないですね。 ……と、文句のつけどころを列挙しても、どうしても否定できない点が。 それは彼等が本当にすんごくいいメロディ書くってことです。 「シンフォニック要素欲しいな……」と思いながら聴いてても、メロディが耳に残るし、無意識で首動いちゃうし、実は「Foetus…」なんか無意識で歌っちゃうぐらいだし。本当かっこいいんです。 あと、高音域減ってもやっぱりダニ声はダニ声です。もうやめられません。しかし、M11で「And here we go again!!」ってフレーズ挿まれた時には似合わなさ過ぎて笑ってしまいました。……すみません。 以上の理由から、『Harder, Darker, Faster』のデラックス盤買ってしまいました。前評判から言ったら通常盤で十分じゃないか?なんて思ってたってのに。 まぁ、ボーナストラックはわりと佳作揃いだし、外れとまではいかなかったかなと。 多分、このプロセス踏んだからこそ、これまでのシンフォニック&ホラー色を併せて取り込んだ次作の感動があるんでしょうか。
いつものCRADLEの作品と大きく異なるのは、大仰なシンフォニックさではなく、Daniのヴォーカルでもなく、ましてやブラックの狂性・ブルータリティでもなく、正統派的なギターリフであること。もう殆どメロデスなんですけど、世界観の演出だったり、曲展開のドラマ性だったり、至る所に彼らならではのセンスが発揮されていて、やはり一般的なメロデスとは一線を画してます。特にそれが顕著なのが上の方も褒めているメロディで、特に「Lovesick for Mina」は和風ホラーに通じる湿り気すらあると思う。