いわゆる「スクリーモ系」のバンドに数えられるんだろうけれど、サウンドアプローチはかなりメタル寄り。尚かつドラマティックな楽曲群ということで、ワタクシは購入後2日にしてお気に入りとなってしまいました。 2006年10月11日リリースの1stフルレンス。 テーマは「善と悪、天国と地獄、天使と悪魔の間を彷徨うラヴ・ストーリー」ということで、コンセプト・ストーリー・アルバムです。吸血鬼と天使(のような女性?)との愛と破滅を描く叙事詩。「愛と破滅」はよくモチーフにされるし(近作だとQueensrycheのOperation:mindcrime2とか)、吸血鬼と天使という設定もどっかのバンドが既にやっていそうなモチーフだけど、彼らの武器はドラマ性と前面に押し出されたキャッチーさだけでなく、男声と女声のツインvoなわけで、モチーフをうまく消化しているのが面白い。 楽曲では2.Our Friend Lazarus Sleeps、4.Dark Carnival Of The Immaculate、12.Beyond The Hourglassあたりが個人的にオススメ。ちなみに5.Pretty People Never Lie, Vampires Never Really Dieと8.We Are Always Searchingは再録。 余談だけれど、どうもクレジットをみると、この作品のドラマ性を語る上で不可欠なラテン語コーラスやストリングスのアレンジはケリス/ブライアン夫妻がキーパーソンぽい。この御両人が仲違いしないことを陰ながら祈ります……(余計なお世話?)