06年発表の2枚組ライブ作品。 CD①は初期のマイナー曲を中心にしたマニア向けな選曲になっている。スポーツチームで言うならレギュラー組を外してリザーブの選手がズラッと先発しているような感じだ。昔からのファンなら、この曲のライブテイクが聴けるとは!ってな感じで、楽しめるし、実際“Warrior"、“To Hell And Back Again"なんかはなかなかカッコいい。ラストのレギュラー組3曲はさすがの一言だ。 CD②は最新作からのテイクを中心にした「今」のSAXONを堪能できる一枚。やはり曲順としてはこの出だしの方がしっくりくる。“Lionheart"がオープニングの方がいい。メドレーは相変わらず上手いし、選曲という面ではCD①よりこっちの方がいいと思う。 2枚を通して感じるのはやはり非常にラフな作りにする事で、生々しい「有りのままの」SAXONを今回表現している点。飾り気のないその無骨な彼らの姿勢こそ漢を感じさせるのです。渋いね~、“SAXON Is My Life"って感じですよ、ファンとしては♪
今回は今までのライブ盤にあまり収録されていないナンバーが多く、又、ビフのヴォーカルがパワーアップされたとされるUnleash The Beast以降では初のライブアルバムということでファンとしては楽しみにしていたが、聴き終わった感想としてはやや物足りなさを感じた。Unleash以降のアルバムの出来、演奏は素晴らしいものがあったし、2001年のWackenでのライブが収録されたDVD「The SAXON Chronicles」でのライブも感動ものだっただけに今回も期待をかけ過ぎたのかな。 disc-1 旧作のマイナーな曲中心の構成でしかも何箇所ものテイクのつなぎ合わせということでどうもしっくり来ない。オープニングがThis Town Rocks というのもピンと来ないなぁ。個人的にはRedline、See The Lights Shining はいらないのでTaking Your Chancesを入れてほしかった。グロックラーのドラミングはやはりSAXONには合ってるね。 disc-2 最新作中心の内容・・と言うかLionheartの曲がほとんど入ってる。これも出来ればUnleash The Beastの中の曲やKilling Groundを入れてほしかったなぁ。LionheartとCourt Of The Crimson Kingは聴くのを楽しみにしていたが、スタジオ盤の方がいいです。 SAXON最初のライブアルバム「THE EAGLE HAS LANDED」は素晴らしかった。だからこのⅢも現時点での最高のライブアルバムを作ってほしかった。もちろんこのアルバムが悪いということでは無くファンとしてもっと高いものを望んでるということです。