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外見はどこか可愛らしいのに、実は人に危害を加えてしまったりするほど獰猛で「悪魔」なんて名前をつけられてしまったタスマニアデビルが生息する孤島から登場した超々テクニカル・ブルータル・デスメタルバンドの2ndアルバム。
内容はひたすらブルータルでありながらどこかキャッチーにすら聴こえてしまう、正しくタスマニアデビルのようなスタイル(何だそりゃ)。
どこからこんなフレーズが思い付くのか、どうやったらこんな演奏出来るのか、どうすれば…と不思議がりつつ悶絶できます。展開の複雑さではさすがに敵いませんが、ワンフレーズのテクニカルさならCRYPTPSYを凌駕してます。
内容もさることながらは音質が素晴らしい。全パート全サウンドがノイズキャンセルされたかと思うくらいが明瞭に聴こえてくるのはもちろん、ドラムに至ってはシンバルを全部でいくつ使っていて、どのシンバルを叩いたのかすらわかってしまうほどクリアな音質。その分だけデスメタルで重要な「重さ」が犠牲にされてしまった感じがありますが、それを補って大量のお釣りが返ってくるほど。普通のメタルでもここまで音質のいいモノは滅多にあるものではないですよ。
さらにつけ加えるとジャケットがかっこいい。正直に言うとこのバンドのことは名前とジャンルしか知らず、このアルバムはジャケットだけを見て思わず購入してしまったものである。結果、大当たりでかなり嬉しかった覚えがある。
プレイも音質も、ジャケットも最高。こんな贅沢なアルバムを見逃す手はありませんよ?

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