前作『Make My Day』よりも弾けたポップな部分は若干抑えられて叙情性豊かな楽曲が大半を占める6年の歳月を経て復活したTERRA NOVA の復活アルバム。 オープニングを飾る「Long live rock 'n' roll」は透明感のある爽やかなコーラスに加えてキラキラしたキーボードが華を添えるという従来の彼ららしいメロディアスな曲で安心して聴ける。同様の事がタイトル曲「Escape」にも言えるが曲の間奏部分でRon Hendrix(keyboard)とGesuino Derosas(guitar)の交互に絡むバトルが久々に楽しめるのが良い。そして本作において他の曲にはない哀愁のメロディを持つのが「Rock bottom」である。初期のようなシリアスでキャッチーなサビのコーラスでキーボードが活躍するという彼らの持ち味を出した名曲。全体的にバランスの取れた楽曲群で今までの集大成とも言えるので復活作としては十分な出来栄えであると言えるでしょう。今後、どういう方向に進めるのかが楽しみである。
テラノバ完全復活!と堂々と宣言出来る素晴らしい作品だと思う。Make My Dayで妙な POP志向に走ったんで、どうかな、とは思ったけど、1st、2ndの頃のあの音、あのクォリティが甦ってる。どの曲にも程良い叙情性とバランスのいいPOP性が備わってるんで、 最後まで全く飽きさせることなく聴ける。ところで「Yesterday」はフォリナーの 「That was Yesterday」のテンポを落としたバージョン?