1stがかなりの名作だったが、今回はある意味(注:あくまである意味)LOUDNESS的なアプローチの作品だと思う。曲自体は1stほどのインパクトは感じさせないものの各パートのアレンジを徹底的に磨き上げることによって、掛け値なしの格好よさを編み出している。それゆえか、ギターとKeyのバトルがやや過剰に押し出されている感もあるけど、これはもうこういうバンドなんだと割り切るしかないか?やっぱSyuのギターヒーローっぷりが看板のバンドだしね。 Voに関しては、個人的には前作よりも遥かに素晴らしいと思う。あえて言うが、Yama-B氏は間違っても「凄い」ヴォーカリストではない。元々の声も細いし、第一なぜかハイトーンヴォーカリストと位置づけられているが、ハイトーンなどむしろ彼の弱点の一つだ。しかし、歌唱力そのものはあるし、透明感のある声質も相俟って、マイケル・スゥイート的な独特の持ち味がある。そんな彼のVoは、GALNERYUSの繊細めなサウンドにはこの上なくハマってると思うのだがどうだろう?これがパワー志向のヴォーカルになってしまうと、「凄い」ばかりが音に敷き詰められて、ただ密度が濃くなるばかりで結構キツくなってしまうと思う。 むしろ今回のアルバム、一番の健闘を見せているのはそのYama-B氏ではないかと自分などは感じる。ヘヴィな"Fate of the Sadness"でも、飲まれないどころかグイグイと引っ張ってさえいるし、バラード"Eternal Regret"でも、抑制を効かせつつ情感豊かに歌い上げてくれる。GUNBRIDGEの時点から、よくここまで鍛え上げたものだ。個人的には、氏がこのバンドのVoであることには躊躇なく「賛」だ。これからも鍛え続けて、その歌を深めていって欲しい。 1stは一発で「来た!」というくらいに即効の強いアルバムだったけど、こちらは聴けば聴くほど、スルメのように味が出てくる感じ。いずれにしても素晴らしい。名実ともに、国産メロディックパワーメタルの最高峰だ。
VoのYAMA-Bに関して皆さん賛否両論ですけど、結論から言って、確実に弱いと思います。最初聴いたときはLOST HORIZONのVoに似てて、一瞬外人かと思った。けど、よく聴いてみるとヨレヨレだった。 高音なのはわかるけど、なんというか安定感がない。世界の中心で復讐の叫びさんの言うこともうなづける。声にカリスマ性はあると思うんだけど・・。オジーみたいなVoかな。 (いま何をされているのかわからないが)山田雅樹さんに加入していただいたらいかがだろう。幻想的なメロディーが飛び出し、曲も威厳が増すと思うのですが。曲が良いだけにもったいない。MASAKI~ COME BACK IN METAL SCENE PLEASE!