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PARADISE LOST (2005年)
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PARADISE LOST
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解説 - PARADISE LOST

2005年3月17日、Bertelsmann Music Group/GUN Recordsよりリリースされた10thアルバム。
Jeff Singerがセッションドラマーとして迎えられている。
本作はダーク・ロック、ダークオルタナティヴ等と形容された前作『Symbol of Life』とは打って変わって、完全なゴシックメタルに回帰している。

Recorded:Chapel Studios, Lincolnshire and Hollypark Lane, Los Angeles, 2004
Producer:Rhys Fulber
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 5150 ★★ (2005-03-06 11:57:00)

2005年発表。
アルバムタイトルからして期待してしまう。そしてニックとグレッグに至っては長髪に戻っている。
内容は、「ICON」あたりからこれまでの集大成といえる。①の物悲しいピアノのイントロからガッツポーズものである。
デペッシュモードなどからの影響を感じさせた「HOST」以降のサウンドに、足りなかった「DORACONIAN TIMES」のような絶望メロディとへヴィさをプラスしたような音楽性で大満足。
ニックもソフトな歌唱からディストーションボイスも復活しているのは涙チョチョ切れものだし、グレッグのへヴィなリフと泣きのソロも復活している。
やっと、やっと、期待するものをつくってくれた彼らに感謝!
こんなに絶望的で素晴らしいアルバムを、彼らがまたつくってくれるとは思っていなかった。
さあ、しばらく鬱で絶望的な気分に浸ろうではないか!
これからも彼らを応援していこうと思った。
国内盤は出ないんだろうけど・・・。




2. こうじ ★★ (2005-03-14 13:06:00)

す、す、す、素晴らしい…
絶望に酔い、ヘヴィネスに圧倒され、泣きソロに悶絶し…
HOSTはやり過ぎ
BELIEVE IN NOTHING はファン向け
SYMBOL OF LIFE はヘヴィネスが中途半端
と精彩を欠いていた最近の彼等に、実は期待してなかった…
すみません。
もしかしたら名作ONE SECOND すら闇に葬り去りかねない
とてつもない内容だ。
しばらく浸らせていただきます…




3. ロージー ★★ (2005-03-18 12:20:00)

名盤「DRACONIAN~」以来、久しぶりに聴いた最新作。
ココ最近の作品はあまり(メタルとしての)いい評価を聞かなかったのでご無沙汰だったのですが、バンド名がアルバムタイトルになっていたので「もしかして?」と期待して購入。
前作・前々作等は未聴のため大きなことは言えませんが、かなりメロディアスまたソフトになってる。Vo.のスタイルも以前の咆哮から激変し「唄って」いる。でも気になるヘヴィネス度は中期を思わせるようなスタイルに変化はないので、まぁ人によっては「復活作」と取れるかもしれない。
ずばり「ICON」「DRACONIAN TIMES」の正常進化系の作品だと感じた。この2枚が好きな私に言わせれば普通に「買い」であろう。しかし以前にも増して鬱な作品だ。




4. おぺす ★★ (2005-03-20 00:47:00)

正直言うとこの数年間、パラダイス・ロストの新譜が出る度に期待をしつつも煮え切らない思いで惰性で買っていた。
しかし、バンド名が冠された新作のアルバムタイトルが発表された時に「遂に勝負賭けたな!」と確信した。
先行シングル『FOREVER AFTER』が出た時にはまだ半信半疑だったが、アルバムを聴いた時、かつて『ICON』を聴いた時の
毒々しい衝撃がまざまざと蘇ってきた。大した期待もせずに軽い気持ちで聴いただけにその衝撃もなおさらだ。
「自分たちのスタイル」と「自分たちしか出せない音」そして「こうあるべきと望まれる音」の見事に一致した
決して裏切られる事のない音が存在する、聴いていて心地良さすら感じる。
過去形ではない、パラダイス・ロストの存在意義を自ら証明してみせた傑作となった。
アートワークもまた妖しく、美しい....



5. ボドムっ子 ★★ (2005-03-20 16:35:00)

これをこそ待っていた!
ここへ来てオリジネイターの意地が発揮されています。
PARADISE LOSTの作り出すPARADISE LOST、彼らのアイデンティティーが凝縮されていると言っていいでしょう。
ヘヴィなギターリフの裏で鳴り響くKEYの音色と、聴くものを深みへと誘う歌唱、これぞ「本物」。




6. こうじ ★★ (2005-04-11 10:26:00)

まずは素晴らしい作品を届けてくれた彼らに、お礼が言いたい。
本当にありがとう、そしておめでとう。
やはり、パラダイスロストはゴシックをメタルするバンドであった。
音だけでなく、長髪に戻したメンバーの写真とダークなジャケットからも、それは伝わってくる。
やりたい事を、やるべき事を思い切りやって爆発した、とてつもないアルバムだ。
ただ、デジタル時代を完全に否定したかと言えば、そんな事は無いと思う。
ニックが柔らかい声で虚無的なメロディを歌うところは、あの時代を彷彿とさせる。
そして、不穏な空気が漂うところはICON以前を思わせる。
記念すべき10枚目にして、自身の歴史を総括する大傑作を生み出したという事だ。
少し前に出たプリーストもそんな作品だったが、こちらの方が数段もクオリティが上で、
考え方も苦しみ方もレベルが高い。
しかし、みんな老けたけどグレッグだけ老けないな。
この端正な顔と掴みどころの無い表情で、こんな絶望的な曲を作りギターを泣かせまくるのだから
不思議なキャラクターだ。天才だろね。
あと個人的な要望としては、これをDRACONIAN TIMESの現代版とするならば(違うけど)、
次はONE SECONDの現代版をお願いしたくなっちゃうなあ(贅沢)。




7. ぺチュ ★★ (2005-05-05 15:29:00)

最近の作品になかった楽曲の良さが復活している!!
これは彼らの代表作になりそうな予感・・・。初心者の人でも安心して手が出せる内容だと思う。



8. あだちん ★★ (2005-08-19 01:22:00)

バンド名をアルバムタイトルに持ってくるだけあって気合いがはいってます。
英国の美しき暗さを表現してきたParadise Lost。
路線転向を図り昔からのファンをビックリさせた事もありましたが(w、このアルバムを以て完全復活です。
名作"Doraconian Times"を思い出させるような、重く悲しくしかし美しいメロディーライン。Nickも"Gothic"の頃のような所謂デス声では歌ってはないけど、それが逆に表現の幅を広げていてどんどん歌声に引き込まれてしまう。
これがParadise Lostの最高傑作だ、とこの場を借りて宣言させて頂きますw
しかしこんな良質の作品が未だに国内未発売なんてどういうことなんだろう?
レコード会社さん頼みますよ,マジで!!



9. WILK Ⅱ ★★ (2006-02-25 01:43:00)

正統派ゴシックの良作。
このバンドは初期のアクの強さが印象的で、名盤の呼び声が高いDRACONIAN~も実はあまり印象に残ってなかったですが、
これは今までの集大成といった感じで好印象。
随分と聴き易くなったが、物悲しい雰囲気を出すのはやはりお手の物。
所々で聴かれる泣きのギターやシンセが良いアクセントになってる。
この作品でこのバンドを見直して、DRACONIAN~も聴き返してみると良い感じですね。(90)




10. 寝坊メタル ★★ (2006-10-15 23:47:00)

国内版は廃盤どころかでてすらいないので、輸入版で購入。ケースにキズがついてました・・・。
"Draconian Times"と比べてみると、キーボードをつかった現代的なサウンドになってはいますが、
それを前面に押し出すことはあまりなく、曲を引き締めることに集中していると感じました。使い所が非常に上手いですね。
ギターはヘヴィで美しく、随所で孤独を感じさせるメロディを奏でており、ヴォーカルは、終始メロディアスに歌い上げています。
ヴォーカルに以前のような力強さがなくなった分、絶望感よりも憂鬱感が増した印象を受けますが、
その分サウンドが絶望感を上げていて、とくにラストの⑫は絶望しまくってます。
そして、圧倒的な説得力を持ったギターソロでのシメも完璧です。
孤独を表現させたら彼らは超一流ですね。
ゴシックメタルの創始者である彼らの貫禄を感じることのできる名盤。全曲大好きです。




11. ハルディン ★★ (2015-08-13 21:43:54)

セルフタイトルを冠した10th。One Second以降はニューウェーヴ/ポップへと方向性を変えていったが、本作で従来のゴシック・メタルへと復帰。One Secondを現代的に再構築したかのような、ピアノ等の鍵盤の装飾を塗して過剰過ぎない程度にモダンなエッジを利かせた音作りでこれぞゴシックの王道と言わんばかりの楽曲が満載。薄っすらと退廃的で暗く沈んでいくようなサウンドはこれ以降の作品と比べ重厚さには欠けるも、その分中期作品のような聴きやすさがある。

全体を覆う冷やかで無機質な感触やメロウな歌心のあるVoといった面で前作までのアプローチがしっかりと残っているが、それらとヘヴィなメタル成分との調和具合は以前の作品よりも明らかに上。5や12と言ったキメ曲もあり、アルバムの流れ的に絶妙なところに配されているのが素晴らしい。



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