未発表音源集で曲数も多いため、アルバムとしての統一感はないが、佳曲・名曲が散りばめ られている。不必要なエフェクトはかけられておらず、軽くリバーブがかかっている程度のストレー トな音質。ContagiousやTenでこういったサウンドアプローチをとればファンも離れなかったのにと 思った。 以下、各曲の解説&個人的評価です。( )内は製作時期。 Shout It Out(1988)★★★☆☆ Ten製作時に書かれたミドルテンポのパワーナンバー。Tenの雰囲気に合わなくて外されたのだ ろう。楽曲としての完成度は高い。 Wild If I Wanna(1986)★★☆☆☆ 映画『Out of Bounds』で使用された曲。少々早めの攻撃的ナンバーで、現メンバーの John Nymannとの共作。In Rock We Trustツアーでバックコーラスを担当していた人です。 Standing In The Fire(1988)★★★☆☆ Tenの多くの楽曲と同様、Taylor Rhodesとの共作曲。練られたソロがかっこいい。 In The Name Of Love(1988)★★★★★ 同じくTaylor Rhodesと共作したバラード。哀愁を帯びたメロディーが美しい。Tenに入れ ても違和感はないと思う。名曲である。 Dirty Love(1994)★★☆☆☆ イントロやコーラスでツーバスになるY&Tとしては珍しいアレンジのロックソング。 Play By Play(1994)★☆☆☆☆ ファンクっぽい曲。好みでないのでこの評価。 Short Arms(1986)★★☆☆☆ Contagiousのために書かれた曲。サミー時代のVan Halenの曲みたい。 Fast Track(1988)★☆☆☆☆ 前のドラマー、Jimmy DeGrassoとしてはアルバムに入れればよかったとのことだが。ちょ っとだけモトリークルーみたいな曲。 Love Gone Wrong(1988)★★★★☆ 1st verseのバッキングがLAメタルしているが、ブルージーな佳曲。ギターソロもかっこいい。 16 Tons(1985)★★★☆☆ Barroom Boogieみたいな曲。こちらの方が楽しそう。 I Make Believe(1982)★★★☆☆ Black Tiger製作時のもので、2003年に詞を付け、メロディーを書き直した曲。2nd verseが70年代っぽい(古臭い)。 Hard Times(1988)★★★☆☆ Tenオープニングナンバーのオリジナルヴァージョンがこれ。静かな雰囲気のアレンジ。Tenに収録され たアレンジの方が良いと思う。あちらは★5つなので、★3つということで。 Driver(1987)★★★★☆ 疾走ナンバー。単純にかっこいい。 Give Me Rock(1982)★☆☆☆☆ Black Tiger時に製作・未完成となっていた曲。2003年に完成。 Shake Down(1988)★☆☆☆☆ AC/DCとのツアー後に製作された曲。そのまんま。 Trigger Happy(1988)★★★★★ Daveのヴォーカルが熱い。ポジティブな楽曲なので、Tenには合わなかったのだろう。 Rockazoid Rollaroid(1974)★☆☆☆☆ Yesterday & Todayの最初のデモテープに入っていた曲。ヴォーカルはPhil。ハードロックではない。