97年リリースの3作目。明らかにDebut, Postとは異なる、メランコリックな幽玄世界。力強いブレイクビーツに壮麗なストリングスが織り成す音模様は、まさにBjorkの本領発揮といったところか。音楽学校で10年学んだ経験がここで花開いたとも言えよう(彼女はアカデミズムのスノッブさをあくまで嫌うのであるが。)もうここでのBjorkは、あの可愛いエルフではなく、アイスランドの大地の化身のようですらある。ミニマムながらも激情的な曲が多い中で、特にHunter, Jogaは荒々しい自然そのものを連想させ、秀逸。BacheloretteやAll is full of loveなど有名曲も収録。アルバム全体としては前2作ほどのキャッチーさはないにせよ、成熟度は断然本作の方が上でしょう。聴き込むほどにはまること間違いなし。ちなみに、もう既に人間に見えない(笑)ジャケデザインはAlexandar McQueenの衣装を着たBjorkを、Nick Knightが撮影したもの。ビジュアルの凝りようも要注目です。
幻想的で他にはないbjorkの世界が極限まで高められた作品だと感じる。 代表曲Bachelorette、All is Full of Loveは非の打ち所がなく、文句なく素晴らしい! ykさんがおっしゃっているように彼女の才能の開花が著しい作品であると思う。 壮大で聴くものを全てを圧倒し巻き込むような魅力のある彼女の世界感を体感したけ ればこれかVespertineをおすすめする。