1993年リリース。敏腕プロデューサーのネリー・フーパーと組んだソロデビュー作(厳密には77年発表の「Bjork」が1stにあたりますが。。。)当時の英クラブシーンからの影響と、彼女の出身地であるアイスランド的情緒性をミックスさせた、エレクトロでポップなアルバム。デビュー作に相応しいキャッチーなVenus as a boy, Violently Happy, Human Behavior等々はもちろんのこと、ハープとオルガンでしっとり唄うLike Someone in Love, The Anchor Songの美しさは秀逸!強烈なアイスランド訛りの英語と、キッチュな歌詞も非ネイティブならではの魅力になっています。Bjork自身が祈るように手を合わせ、こちらを見つめている印象的なジャケは、Jean Baptiste Mondinoによるもの。下まぶたにつけたダイヤモンド、日本でも真似してる人いましたね(笑)。今、改めてこの時代のBjorkを振り返ると、人間界に迷い込んだお茶目な小動物かエルフのようで本当に何もかもが可愛い!ダンス・ハウス・テクノ・エレクトロ系の音に拒絶反応がある方はともかくとして、万人向けの聴きやすいアルバムだと思います。