「Hungry For A Game」は89年に日本で発売されましたがこれが非常に上質なメロディアス・ハードを作ってくれました。 ちょっとはかなげな歌を聞かせてくれるトーベン・シュミットのメロディセンスが光る名作でしたね。 JOURNEY風サウンドで、この後出てきたVALENTINE(HUGOがいた方です)と共にJOURNEYクリソツB級バンドとして楽しませてもらいました。 といっても歌メロはよく聞くと北欧テイストだったりします。 この作品の聞き所はやはり、冒頭の「Hungry For A Game」「Joanna」「Somewhere In France」の「ちょっとあんたやりすぎじゃないの?」と言わんばかりの名曲の流れです。聞いている方が恥ずかしくなるくらい美しいメロディです。まあ、「Joanna」のAメロはまんまYESの「Owner Of A Lonely Heart」だったりしますが売れる音をよく研究した跡が見えますね。 また、ヤン・ピーターセンのギターも、時にはゲイリー・ムーア風だったりニール・ショーンだったりするなど弾きすぎないけど上手いプレイでトーベンの曲を盛り上げています。Keyも当時は派手に聞こえたかもしれませんが、現在の意味のないキラキラ乱発系のバンドのプレイよりもかなり抑えめで、バンドのアンサンブルを壊してはいません。