ANDY&TED時代中、唯一マイナーな作品。話題に上がることも少ない。 英国独特の郷愁の念たっぷりのメロディーを最大の売りとしていた初期WISHBONE ASHとしては、いささか明るさの強調された本作は、どうしても違和感あるものとして捉えられてしまうのでしょう。 でも良い作ですよ。明るいといっても脳天気系ではないし、リリカルな旋律も相変わらず健在です。「EVERYBODY NEEDS A FRIEND」はじめ、「SORREL」「BALLAD OF THE BEACON」なんかは初期ファンなら是非押さえておきたい曲でしょう。 前作にも収録されている「NO EASY ROAD」がまた入っていたので「何なんだ?」と思いましたが、「ARGUS」の方がボーナストラックだったんですね。 ラストは百恵ちゃんの歌唱「ロッ・クンロォル ウィッド~ウ、あはは~ん」で知られる「ROCK'N ROLL WIDOW」、というのはつまらない冗談で単なる同名異曲でした。
SorrelとかBallad of The Beaconは3rdまでの楽曲が束になってかかっても敵わないほどの名曲でしょう。 アルバム全体を見ても、初期のしっとりとしたサウンドと軽快なロックンロールが共存する心地いい作品です。 Rainbowで言えばRisingの後のGates of Babylonみたいな位置あいになるのかな。マイナーな扱いなのが大変残念です。
5. 名無し ★★★ (2017-05-14 00:55:20)
私は、捨て曲なしのWishbone Ashの名盤と思いますが、内容が散漫だとか言われて、評価が高くないです。どうしても「Argus」と比べられます。でもジャケットデザインは負けても、内容は負けていません。昔よく聴いた「EVERYBODY NEEDS A FRIEND」を、今聴いても感動します。5thの「There's the Rub」ともども、もっと評価が高くてもいいような、、、。
私が初めてWAを聞いたのは、Wishbone Fourで、その後のLive Datesでバンドが人気化していった頃です。アーガスはその後に聴き、その後どんどん遡っていった感じです。 私はBallad of the Beaconのイントロが好きで、未だにギターで弾きます。初めて聞いて、即、ハマったのでWishbone Fourには思い入れがあります。
初来日は1975年、『永遠の不安』(There's the Rub)の発売後で、既にTEDは抜けてローリーに代わっていた。この時のライブは案外に良くて、記憶に残るライブです。私の席は、ローリー側の真ん前で、彼のプレイはすごくよかった記憶があります。日本ではローリーは低評価ですが、個人的には、ロック歴代のマイナー調楽曲(数は多くないですが)の中でPERSEPHONEのローリーの間奏ソロは、ロック史歴代最高峰のひとつと思っています。