93年発表の1stアルバム。 一応ジャーマン系のバンドと捉えられているらしいですが、HELLOWEENに代表されるツーバスドコドコ(笑)の所謂ジャーマンタイプの楽曲は「FIGHT FOR YOUR FAME」1曲のみ。殆どがアメリカのバンドのように、明るくメロディアスで軽快な楽曲です。こんなこと言うとファンの方から反感を買いそうですが、メロスピ・ジャーマン系にありがちなスピード一辺倒スタイルにウンザリしているわたしにとって、これは救いでした。楽曲アレンジなどでB級くさい部分もありますが、親しみやすさはA級。 このバンドの売りは、何と言ってもギターでしょう。個性的で取っ付きやすいメロディーをスピーディーに弾くスタイルは非常に好感が持てます。 そして次にヴォーカル。ロブロックをちょい彷彿させる良い感じのハイトーンなのですが、どことなく妙な歌い方をします。その妙さが何故かハマるのです。きょきょきょ~♪ どの曲も良いのですが、わたしは特にROCK'N'ROLLナンバー「VICTIM OF LOVE」に惹かれました。 200円とか300円とかで売られているような悲しい作品ですので、見つけたら買ってあげて下さい(笑)
2ndのレヴューで散々なことを言っておきながら「1stの方が良い」という評判を知っていたのと値段が安かったのでなんだかんだで購入。 いざ聴いてみると2ndよりだいぶ聴き易いじゃありませんか! 曲は無理矢理気味に展開していて「ちょっと背伸びしちゃったか?」と思えてならない2ndよりもある程度整理されてる。曲調も次作と違い、パワー・メタリックなものもあるけど、ロックンロール風味を含んだメタルというか軽快な印象。(日本盤ボーナスの10,FIGHT FOR YOUR FAMEは思いっきりパワー・メタリック) ヴォーカルの声自体はさすがに細いまま("まま"と言うのは変か。俺が聴いた2ndよりこっちの方が先だもんな)だけど2ndよりもだいぶ聴き易い。(あくまで"比べると"だけど)それにスラッシーとさえ形容できそうな次作の楽曲よりも本作の曲調の方がこのヴォーカルに合ってるんだろうね。 2ndよりも先にこっちを聴いていればこのバンドに対する俺の中での評価は結構変わってたんじゃないかと思う。勿論良い方に。曲調・曲の出来に関しては個々の判断に任せるとして、このヴォーカルだけは絶対に次作よりも本作の方が聴き易いと断言しよう。(何度も言うがあくまで"比べると"だけど) ライヴで酷評されたんですか。だってスタジオでこの怪しさ、ライヴじゃどうなってたことやら…。