うん、これはもう理屈抜きで楽しめますね。 細かいことをあげつらうより、このスピードに飲まれちゃいましょう。 個人的に「Soldiers Of The Wasteland」が新機軸っぽくて楽しめました。 ライナーにRunning Wildっぽいみたいに書いてありましたが、FALCONER風にも感じました。 ボーナスも良い曲ですし、これでしばらくは安泰ですね。
1,MY SPIRIT WILL GO ONを試聴して「今回も良さそう!」と思った新作。やはり良い出来だ!! まず楽曲、個人的には前作よりだいぶ良いと思う。前作も良かったが内の何曲かは(特にバラード)今聴くと面白くない曲があるが、今回は始めから「大好きな曲」「好きな曲」「まあまあな曲」という壁がしっかりと出来たので、今現在と今後の印象の差はあまりなさそうだ。 ちなみに俺にとって前作のキラー・チューンは日本盤ボーナス曲で、今現在一番人気の"BLACK WINTER NIGHT"はそんなに好きではないので、もしかしたら多くの人と好みが違うかもしれないので参考にはならない恐れも…。ちなみにタイトル曲「Valley~」が前作での2番手。 そして、今回良かったのはなんと言ってもキーボディストのヴァディム!!彼の作曲した2曲はアルバムでトップ・クラスに好きな曲だ。5,ABOVE THE WINTER MOONLIGHTは特に良かった。そしてそのヴァディム作ではないが、前作では全く楽しめなかったバラードが、今作ではかなり良い曲だったのは凄く嬉しかったことだ。嬉しかったといえば、今回は前作よりも哀愁度が増しているように思えたのも良かった。 相変わらずどこかで何度も聴いたことのあるようなリフも未だに沢山あるが、そんな文句を受け付けない歌メロの素晴らしさの方が目立つ。 インスト・パートをもっと短くしてもらいたいというのが本音だが、この「とにかく詰め込む」のが彼らのスタイルであり、そのスタイルがあるからこそ、この楽曲群があると思えばそんなことに目を瞑るのは簡単だ。 それに何人もが触れているがヴォーカリスト・ZPの成長ぶりが著しい。声に力強さがある。それによる自信の表れか、前作にみられたヴォーカルのリヴァーブ感もなくなっているのも嬉しい。 アルバムの流れとしても、1曲1曲に展開があるので一応起伏と呼べるものはあったと思う。ただ、今のままでも決して途中で飽きる・ダレることはなかったが、やはり1曲くらいはバラード以外のミドル・テンポの曲などを入れるとさらに良くなる気がするのだが…。 とは言え、そんなことは考えずに、この速さとメロディに浸っていたいと思わせることの出来るアルバムだ。ちなみに今作の私的キラー・チューン候補は1,MY SPIRIT WILL GO ONか5,ABOVE THE WINTER MOONLIGHTか日本盤ボーナス曲。どれも良い曲なので迷う。 個人的に気になるのは、ハーマンの与謝野晶子越えは果たしていつやってくるのか、ということだ。(笑)どうせならこのまま「キモい」と言われ続けて欲しい。(笑) ブックレットを見る限り、このバンドのヴィジュアル担当はヴァッディムか?やったら男前!!前作のブックレットでは「おばちゃん、あめ玉ちょうだい!」みたいな顔してたのにね。
このアルバムで我々はDRAGONFORCEの実力が本物であることを認めざるを得ない!と断言できる。1stの音楽性(圧倒的なスピードとテクニック)はそのままに大きく成長した感じですね。特にボーカルが上手くなった。なんていうかある種の渋ささえ感じさせてくれる声だなあと感じた。もう曲と一体化しているかのように素晴らしい。 あと特筆すべきは曲の中の間奏の部分。DRAGONFORCEのギターソロやキーボードのプレイは聴いていてただため息が出るほど美しくて巧みだと思う。すっげー聞き入っちゃうんだこれが。そう、キーボードもかなり前作よりよくなったと思う。なんていうか爽やかさの中にも泣きの入ったメロディが溢れてくるみたいな感じ。より超クサメロスピになった。 そしてアルバムの曲についてだが、捨て曲は一切ない。曲は少々長いのが多いが、聴いているとそんなことは微塵も感じさせない。似たような感じが最初はするかもしれないが、2回、3回と聴いていくうちにそんなことは気にならなくなり、曲ごとにちゃんと違いがあり、個性が見られるようになる。作曲者には畏敬の念を抱くばかりである。お勧めは全部!!と胸を張っていえるが中でもMY SPIRIT WILL GO ON、ABOVE THE WINTER MOONLIGHT、FURY OF THE STORM,CRY FOR THE BRAVEがよい。 ここでいっときたいが、確かにこのアルバムはBLACK WINTER NIGHTを超える名曲はない。しかし、楽曲のレベル一つ一つがとても高く、洗練されているのでそのことに不満を感じることはないと思う。
前作の後半のほうは何か同じのばっかりで個性がなかったが、今作ではそれが解消されている。DRAGONFORCEはやはり只者ではなかった。特にMY SPIRIT WILL GO ON、FURY OF THE STORM,FIELDS OF DESPAIRという最初の三曲の展開にはガッツポーズをするしかない。
2nd。 脱退したDidier Almouzni(Dr)の代わりにDave Mackintosh、BaにAdrian Lambertが加入。 基本的には1stの流れをそのまま受け継いだ感じの作品である。 通して何回か聴きましたが、個人的にはもうお腹いっぱい。 Fields of Despair、Above The Winter Moonlight、Soldiers of The Wastelandが好き。