感動的なほどにハイクオリティーだった1stの次に発表された2ndだが、これがさらにその上を行くスーパーハイクオリティーなアルバムだ!まさしく初期のFMの最高傑作だ!!いや、すべてのFM作品の中でも一番だと思う。なんなんですか、この楽曲たちは!!あまりに一つ一つの楽曲が光り輝いてるから逆に聴いてるこっちが疲れるくらいだ(笑)ほんとねぇ、このアルバムに出会えた時、こういうメロディックロックが好きでよかったと感動しましたよ。オープニングのタイトル曲から「BAD LUCK」「SOMEDAY」といった名曲が立て続けに来たかと思いきや、感動の名バラード「EVERYTIME I THINK OF YOU」が来る。さらに後半もメロディーの秀逸な曲がこれでもか!って具合に襲ってくるのである。俺の人生の中でもトップクラスのアルバムだ!このアルバムを聴いて良いと思えない人は自身を持ってデスメタルやスラッシュメタルとかに行って下さい。再発してくれ~
名盤1stと共に去年めでたくリマスター再発された、FMの2ndにしてメロディアスハードロックの超名盤。 あのデズモンド・チャイルドをはじめとした外部のソングライターが参加したハイレベルな楽曲を、エッジを備えたギターとキラキラしたキーボードで味付けしたサウンドで包み込んだメロハー好きにはたまらない音楽。「VITAL SIGNS」の頃のSURVIVORをもう少しハードにした感じとでも言うべきか。 この頃のFMはそのサウンドの方向性から、ぱっと聴いただけだとアメリカのバンドと勘違いしそうだが、根底に流れているのは英国のブルースロック。その役目を担っているのがこのバンドの最大の売りであり、メロディアスハードの世界の至宝、スティーヴ・オーヴァーランドのソウルフルかつブルージーな歌唱だろう。ポール・ロジャースとマイケル・ボルトンを足して2で割ったような歌声と歌唱は絶品で、アメリカナイズされたポップな楽曲をレベルを何段階も上げている。 捨て曲なんて無いし、「BAD LUCK」「SOMEDAY」「EVERYTIME I THINK OF YOU」「THE DREAM THAT DIED」なんかは文句なしの名曲。個人的には墓場まで連れて行きたいアルバムのうちの一つ。 「SOMEDAY」は個人的にはもちろん、このFMバージョンが最高。
タイトルとアートワークはガテン系。でも音楽性の方は、ニール・カーノンが手掛けた音作りから、デズモンド・チャイルドら外部ライター勢を起用した形振り構わぬ姿勢まで(バックVoにはテリー・ブロック、ロビン・ベックも参加)、自信を持って放ったデビュー作『INDISCREET』がコケたことで「じゃあこれならどうだ!」とばかりに、一層AOR路線に前のめりになっている’89年発表の2ndアルバム。 いや前作だってポップで煌びやかな作品でしたけども、要所で溢れ出す泣きや哀愁が、隠しようのないFMのブリティッシュ・ロック・バンドとしての出自を物語っていたのに比べ、今回はもう身も心もアメリカンになりきって大陸の爽やかな微風を送り込んで来てくれています。例えるなら、前作収録曲“AMERICAN GIRL”の明るくハジけるノリを全編に行き渡らせたような感じ…とでも申しましょうか。 しかし、それが批判に値しないことは他の皆様の絶賛コメントが証明する通り。というか、こんだけ充実した制作環境だったら悪い作品なんて作りようもないですわな。スティーヴ・オーヴァーランドの「エモーショナルな歌唱」のお手本の如きVoや、兄クリスの弟に負けないぐらい歌心溢れるGプレイ等、メンバーのパフォーマンスも実に手堅い。 収録曲については、初めて聴いた時はジュディス&ロビンのランダル母娘提供の至高のハードポップ・ソング“SOMEDAY”のインパクトに全部持って行かれてしまった感があったのですが、その他の楽曲だって③⑤⑧等、十分に粒揃い。 3年後ぐらい、今度は『TOUGH IT OUT 30』をリリースするってのは如何でしょうか?