最近発売された新作。「耳悪いんじゃねぇの?」と言われること承知で(笑)、原曲との違いはビートルズに一時期ハマった俺でもはっきり言ってあまりわかりませんでした(じっくり聞き比べればもっとわかるかもしれないが・・・・)。 曲順も変わり、「DIG IT」「MAGGIE MAE」が削られて、「DON'T LET ME DOWN」が加わりました。。 DISC 2の方は、なにやらセッションの様子を録音しただけみたいな感じで俺は楽しめませんでした・・・・。
「このCDを買え!」というコーナーであるのを承知の上で批判的な私見を述べさせていただきます。 このアルバム「NAKED」では全くありません。逆に発表されたヴァージョンにいらぬ加工が加わっていたり、スペクターの加工を「放置」したりと、所期の目的を果たしていないように思います。以下、敢えて各収録曲の感想を記します。 1. Get Back 確かにクリアにはなっているが、エンディングをカットしたのが不可解。シングルヴァージョンを収録すべきだった。 2.Dig a Pony 何故オリジナルでカットされていた「All I want is you」のコーラスを復活させなかったのだろうか。まだオリジナルヴァージョンのほうが良い。 3.For You Blue ジョンのスチールギターの音が小さめになった点が残念。 4.The Long and Winding Road 映画「Let It Be」で聴けるヴァージョン。この曲の持つシンプルな美しさが表れている。このアルバムにおける最大の収穫であり、アルバム「Let It Be」より遙かに素晴らしい。 5.Two of Us 冒頭のジョンのセリフが無くなった点を除けば、何処が違うのか分からない。 6.I've Got a Feeling スペクターはルーフトップライヴでの録音を(ほぼ)無加工で収録していた。このCDでもその方法を踏襲すべきであった。 7.One after 909 前曲に同じ。 8.Don't Let Me Down はっきり言って酷い。この曲を収録する必要性の有無がそもそも疑わしいが、敢えて収録するならばシングルヴァージョンのリマスターで良かろう。 9.I Me Mine スペクターの編集によって曲の長さが水増しされた曲だが、何故かその加工が放置されている(私は『アンソロジー3』で、水増し前の短いヴァージョンが既に発表されていたからだと考えている)。ストリングスはカットされているが…。「Naked」の中途半端さを象徴するヴァージョンかもしれない。 10.Across the Universe 『Let it Be』収録のヴァージョンよりはかなり良い。但し、『Anthology2』に収録されたミックスのほうが個人的には好きだ。 11.Let It Be 実はアルバムの中で最も聞かなかった曲。確かにシンプルにはなっているが、ギターソロは『Let it Be』収録ヴァージョンの方が明らかに良かった。 と、感想を一通り記したところで、私は、スペクター版を聴いた方に「このCDを買え!」と申し上げて失礼します。比較対象としては面白いです。私はスペクターのプロデュースをより評価するようになりました。