前作「SIX DEGREES~」も、非常に難しい内容であった。でも本当の意味において、その難しさの質に気がついている人は少なかったはずである。それは、2枚組という特殊性や「METROPOLIS PT.2~」との単純比較から、誰もそこまで頭が回らなかったのである。実は「SIX DEGREES~」が、何故あのような内容になったのかの答えが、この新作「TRAIN OF THOUGHT」によって初めて明確になったのである。やはり、バンド側は「METROPOLIS PT.2~」で、一つの歴史に終止符を打ったのではないか?ファンやバンド、誰しもが理想としていた終着点が「METROPOLIS PT.2~」だったのである....。新作「TRAIN OF THOUGHT」は、新たな道を探すべく、暗中模索の最中に出来た作品だから、一曲一曲が非常に長い。そして、作品と作品のインターバルの短さは、早く新たな道を探したいという彼らのやる気の現れではないだろうか...?深い...........。僕は、彼らを甘く見ていたのかも知れない.....。恐らく、次作も作風は変わらないであろう。そして、「SIX~」「TRAIN~」と続いた、3部作の完結編となる作品が誕生されるであろう。それが、きっと彼らの見つけた新たな道のような気がする....。深い。深すぎる......。メタリカ...アイアン・メイデン....そしてドリーム・シアター......大物バンドは、やはり全てにおいて格が違う.....。この深さに、気がついて欲しい!
ヘヴィ、速弾き、重い・・・。そう言われるとそうだが、1曲あたり10分程度もあるアルバムに飽きもせず聴きとおせるのは、そんなにあるものではないでしょう。そう、曲自体が素晴らしいのだ!! 6曲目のインスト『stream of consciousness』なんて白眉でしょう!かっこよすぎる!良い曲に説明はいらないね。 今回は、Myungのベースも良く聴こえるから、各人の技術や感情がビシビシ伝わってきて最高だね☆
人間の深層心理にまで訴えかけるような重低音、 時に激しく時に静かに語りかけるラブリエのボーカル、 歌詞カードの不可解なアートワークと共に、 あなたは暗黒という名の心地よさに包まれた美旋律の世界に引き込まれ、抜け出せなくなる・・・ 気が付いたら7曲70分という時間が濃密さと満足感と共にあっという間に過ぎている、 その不可思議さにあなたは間違い無くもう一度再生ボタンを押す・・・ 全てはその眼球がお見通し。 「IN THE NAME OF GOD」は最高の曲ですね。歌詞のテーマの重さとともに、胸に迫ってきます。 しかし、「トレイン・オブ・ソート」・・・誰かかっこいい邦題を付けてほしい。 そして「IN THE NAME~」は、僕だったら間違い無く「神の名の下に」と邦題をつけます。
前作「SIX DEGREES OF INNER TURBULENCE」の1枚目を発展させたような、全編ヘヴィなアルバム。 正直、前作の1枚目でかっこいいと思えたのはTHE GRASS PRISONくらいで、他の曲はあまり楽しめなかった。 しかし、本作は曲の出来がすこぶる良い! ヘヴィになったということよりもここまでリフに重点を置いたアルバムを作ったことが驚きである。 METALLICAのENTER SANDMANのようなグルーヴ感を持つリーダー・トラック「AS I AM」、THE GRASS PRISONの続編でイントロがあまりにもかっこいい「THE DYING SOUL」、静と動とが同居する、インスト・パートも激しい「ENDLESS SACRIFICE」、プログレッシヴでスリリングな曲展開の「HONOR THY FATHER」、ヘヴィなアルバムにおけるアクセントとなる、クリスタルのような美しさを放つ「VACANT」、メイン・リフが非常にかっこよい、インストの名曲「STREAM OF CONSCIOUSNESS」、ジェイムズ・ラブリエの歌唱が素晴らしい「IN THE NAME OF GOD」と曲数を絞ったこともあり、素晴らしいアルバムとなった。 METALLICAを意識したのかなと思わせる部分もあるが、パクリでもなんでもなく、彼らが残したような素晴らしいアルバムを作りたいという姿勢の表れととりたい。 名盤「IMAGES AND WORDS」とスタイルは大きく異なるが、こちらも劣らぬ名盤である。