「時間」をテーマにした`81年発表のコンセプト・アルバム(邦題は「タイム~時へのパスポート」)。 プロデュースはジェフ・リン(Vo)自らが行っており、前作「DISCOVERY」同様、エレクトロニクスを大胆に導入したポップでスペーシーなサウンドを聴かせる。 機械的なヴォイスが聴き手の高揚感を駆り立てる「PRPLOGUE」をイントロにした「TWILIGHT」は、ここ日本ではドラマの主題歌等にも使用されたメロディアス・ポップの超名曲。 以降、キーボードの奏でるメロディが哀愁を感じさせる「YOURS TRULY,2095」、美しく悲哀に満ちたメロディの「TICKET TO THE MOON」、アコースティック・ギターのサウンドがほのぼのとした雰囲気を誘う「THE WAY LIFE'S MEANT TO BE」、神秘的な雰囲気漂うインスト曲「ANOTHER HEART BREAKS」、優しげで流麗なメロディの「RAIN IS FALLING」、ダンサンブルなサウンドの「FROM THE END OF THE WORLD」、陽気なレゲエ・ナンバー「THE LIGHT GO DOWN」、スペーシーなテクノ・チューン「HERE IS THE NEWS」、ジェフの優しげな歌唱が秀逸な「21ST CENTURY MAN」、オールディーズ・ロックのようなシングル・ヒット曲「HOLD ON TIGHT」、アルバムの締めくくりにふさわしい「EPILOGUE」と、ジェフ・リンのコンポーザーとしての才能がいかんなく発揮された秀作である。