99年発表。前作Earthlingとは打って変わって、ポップで和やかなムード漂う保守的な作品。90年代以降では最もポップで聴きやすい一枚。 全体を通しての完成度は正直微妙な感じもするが、個々の曲は佳曲揃い。 自らの人生を回顧するような和やかなバラード①Thursday's Child、悲しく切ないミドルテンポの大作②Something in the Air、アコースティック弾き語りのシンプルな⑤Sevenなどのメロディの美しさには溜息が出る。他にも⑦The Pretty Things Are Going to Hell、⑧New Angels of Promiseなどのヘビーロックナンバーもカッコいい! しかし何と言っても自分の中で本作品最高傑作は③Surviveだ。淡々としながらほのぼのとボウイが失恋、人生を歌う。澄んだギターの音色も美しい。楽曲に愛を感じる。この曲を聴くとどんなに辛くても頑張ろうと思える。そんな一曲である。