ミニ・アルバムではあるが『THE POWER TO BELIEVE』を聴くにあたっては避けられない内容となっている。 「Eyes Wide Open」は『THE POWER TO BELIEVE』のヴァージョンとは全く違い、アコースティックな演奏である。個人的にはこっちの方が好き。とてもムーディーな雰囲気が良い。ところどころに散在する小曲もガッチリとしたメタル曲の間に挟まれ、緩衝材のような働きをしており、アルバムに統一感を生み出している。 そして何と言ってもハイライトは「太陽と旋律(パートⅣ)」になるだろう。コレクターズ・シリーズの第6弾でもこのナッシュビルのライヴは発表されていたが、聴き比べると明らかにミックスが異なっており、より強力なサウンドが強調されている。怒涛の展開は唖然である。この一曲がアルバムの価値を高めていることは否定できない。 とにかくまとまりがあって聴きやすく、決して予告編という存在に甘んじない秀作である。