1991年に大阪で結成されたロックバンド。
一般的な通称・略称は主にラルクが用いられる。プロダクションはMAVERICK、レコード会社はKi/oon Recordsにそれぞれ所属。公式ファンクラブ名は「LE-CIEL」(1995年設立)。
グループ名はフランス語において「虹」を意味する l'arc〜en〜cielから。当時本屋などで資料を探していたtetsuyaがこの言葉をたまたま見つけ、見た目や響き、さらには様々な色を表現する「虹」が「音楽」の表現という点で共通していると感じたため、この名前をつけたという。
1993年には1stアルバム『DUNE』をりりース、オリコンインディーズアルバムチャートでは1位を獲得し、インディーズでの人気を不動のものとし、Ki/oon Musicと契約。1994年7月1日、ビデオシングル『眠りによせて』でメジャーデビュー。
1995年以降は積極的にライブ活動を行い、同年の12月27日には初の日本武道館コンサートを、1996年には2年前の「リベンジ」として東京ベイNKホールでの公演を開催。その後も徐々に人気を広げ、12月発売のアルバム4thアルバム『True』がデビュー後初のオリコン1位を獲得。『True』はその後発売6週目でミリオンセラーを記録した。しかし、1997年2月にドラマーであるsakuraが逮捕され、活動予定を全て白紙化して完全な休止体制へ突入。サポートドラムとして元ZI:KILL、DIE IN CRIESのドラマーyukihiroが参加したセッションなどが行われ、同年10月に活動を再開すると、「虹」は当時の自己最高初動・最高売上を記録。12月23日に自身初となる東京ドームで行った復活コンサートでは公演チケットが当時の最速記録である4分で完売と、当時絶頂にあったバンドブームと重なり休止前までには無かったほどの爆発的人気を得ることになった。これにより、バンドのスケジュールはリリースとライブ両面でハードさを増し、メンバーも疲労の色を見せるようになる。2001年、シングル「Spirit dreams inside -another dream-」の発売前後から、tetsuya、yukihiro、hydeが相次いで個人活動を開始、3年にも及ぶ活動休止については「どれが本当の理由か分からなくなるほどたくさんの理由があった」らしく、2004年の活動再開以降は、メンバーのソロ活動と並行する形でマイペースに活動を続けている。
作曲はメンバー全員が担当しており、メンバーの一人一人が持つ個性豊かな演奏やバラエティに富む楽曲センス、hydeによる詞世界などがL'Arc〜en〜Cielの特徴であり、特に活動初期から中期にかけての詞は「比喩に比喩を重ねた」と形容されるほど独特な表現を用いている。近年では曲にアニメ・ゲーム・映画など、物語性を含んだ作品のタイアップが付くとhydeが監督など制作側へ出向き、作品のテーマを聞いて詞の構成をするという手法が増えている。メンバーそれぞれの趣向を反映して楽曲のレンジも幅広く、ポップスからハードロック、バラードまで様々なバリエーションが存在する。
2015年までに4,000万枚以上のセールスを記録している。
Current members (リーダーはtetsuya)
hyde(寶井 秀人) – lead vocals (1991–present)
tetsuya(小川 哲二) – bass, backing vocals (1991–present)
ken(北村 健) – guitars, backing vocals (1992–present)
yukihiro(淡路 幸宏) – drums, percussion (1997–present)