メタリカに似ていると言われていたOutrageだったが,この2ndはそんな声を一蹴する様なすばらしい出来.単なるメタリカ的なバンドから大きく飛躍し(シンバルの入り方はラーズっぽいが),独自のサウンドを確立した金字塔的な作品と思う.たしか当時,メンバーは「たくさん曲を作って良いものだけピックアップするようなやり方はしない.1曲入魂だ!」と雑誌のインタビューで言っていたと記憶するが,そのとおり1曲1曲が異常なくらい作り込まれいる.長い曲が多いが決してダレず,緊張感を持続するのはすごいと思う."The Final Day"以降の作品も曲のクオリティーの大幅な向上(一般論として)もあり捨てがたいが,この2ndの重厚長大,大作志向路線を継続して欲しかった様な気もする.非常に濃いので一般受けはしないかもしれないが,ハードロックを愛するものであれば是非聴いて欲しい.日本人であるという偏見はいらないと思う.