エモーショナルな曲が少なくなって、コマーシャルな要素を導入し始めた作品。歌詞を含め、LAメタル的な曲調になったのは事実だが、良い楽曲が多く、素晴らしいアルバムだ。音質も良く、Y&Tのアルバムの中で、完成度は一番だと思う。 このアルバムがあるから、ライヴの幅が広がったのだからもっと評価して良い作品だ。評価されないのは、酷いジャケットのせいではなかっただろうか。ロボットが飛ぶDon't Stop Runnin'のプロモはもっと悲惨だった。直視できなかった。ギターが泣くのは良いが、プロモで泣かせないで欲しかった。 Rock & Roll's Gonna Save The World ★★★★★ ミディアムテンポのロックナンバー。初めてラジオで聴いた時、少々地味かとは感じたが、一気にメジャーな雰囲気になったと思った。ライヴでの掛け合いが良かった。 Life, Life, Life ★☆☆☆☆ これもミディアムテンポの楽曲。バックコーラスの使い方で前作以前とは違う雰囲気。アルバム中、唯一の捨て曲かな。 Masters And Slaves ★★★☆☆ Mean Streakみたいに大袈裟なギターメロディーから始まるパワーナンバー。 I'll Keep On Believin'(Do You Know) ★★★★★ 外部ライターとの共作曲。哀愁の漂うメロディー。名曲! Break Out Tonight! ★★★☆☆ 速めのMidnight In Tokyoといった趣。少々焼き直し感は否めないがなかなか良い曲。 Lipstick And Leather ★★★☆☆ ライヴでの定番曲。I'll Keep On Believin'(Do You Know)と同じメンバーでの共作。 Don't Stop Runnin' ★★★★★ メジャーキーのロックナンバー。これもライヴでの定番でY&Tの代表作の一つ。この曲を2曲目にしていたら、もっとラジオで取り上げられたのにと思う。 (Your Love Is)Drivin' Me Crazy ★★★☆☆ 一瞬、捨て曲かと思ったが、ライヴではブルージーで映える曲。 She's A Liar ★★★★☆ ブギータイプの楽しい楽曲。マイナーキーとメジャーキーが行ったり来たりする。 This Time ★★★★☆ 良いバラード。前半の切ないメロディーが素晴らしい。が、サビで転調してしまうのが残念。この時代、アルバムの最後にこういう曲を持ってくるのが定番だったから、仕方ないか。あ~勿体無い。