透明感溢れる北欧メタルを代表する名盤の一つ。哀愁のハード・ポップ、しっとりとしたミディアム・バラード、ハードに駆ける曲などバラエティに富んでいます。特に皆さんにお勧めなのが4曲目の"This Is The Love"。このバンドの中でも最も速い曲の部類に入る曲ですが、サビ・メロの哀愁、間奏のエレピとネオ・クラシカル・ギターの泣きが最高です。ギタリストは、後にCLOCKWISEでも弾くことになるヤン・グランウィックです。
特にずば抜けた曲(しいていうとNEVER STOPとTHIS IS THE LOVEあたりかな)があるというわけではなく、どちらかというと佳曲揃いな点が本作の特徴。 終始コーラスがメインのFEEL THE FIREや爽快なTELL ME(IF I'M WRONG)とかがそうで、特に後半にかけてそういう曲が並んでいる。 中心人物であるヤン・グランウィックも、あくまで曲に合った押し引きの上手いギタープレイを披露しており、非常に良い仕事ぶり。 ベタなメロディのオンパレードというよりも甘さ控えめなあっさりとした作風なので、どちらかというと聴きやすい部類に入ると思う。 入手困難になりつつありますが、ハードポップ初心者には易しい1枚。