2003年1月6日、Spinefarm Recordsよりリリースされた4thアルバム。
2002年当時、Children of Bodomは様々なレーベルからオファーを受けていたが、最終的にはSpinefarm Recordsと再契約した。なお、Spinefarm Recordsは同年のうちにUniversal Musicの傘下に入り、それに伴って日本発売元はトイズファクトリーからユニバーサルミュージックに変更した。
本作はギタリストAlexander Kuoppala在籍時最後のアルバムである。同年7月、彼がツアーに対する疲れにより脱退したことが発表された。
リーダーのAlexi Laihoは、本作のための作業が終了するとSinergyのツアーに参加しているが、2002年10月にはAlexi LaihoがSinergyを脱退したという誤報が飛び交った。
「Needled 24/7」はミュージック・ビデオも作られた。Alexi Laihoは、シングル曲の「You're Better Off Dead」ではなくこの曲を選んだ理由について「既にシングルとしてリリースされているし、俺達は別の曲をビデオとしてリリースしたかったからじゃないかな。それに"Needled 24/7"は、俺達の音楽性をよく表した曲だから、ビデオにするのに適していると思う」と語っている。
バンドの母国フィンランドでは、先行シングル「You're Better Off Dead」が2週連続で1位となり、自身4度目のシングル・チャート1位獲得を果たす。そして、本作も2週連続で1位を獲得し、自身初のアルバム・チャート1位獲得作品となった。
John SerbaはAllmusicにおいて5点満点中4点を付け「メタルの常套手段に対する、Laihoの面白く茶目っ気のあるアプローチによって、『Hate Crew Deathroll』は疑いなくバンドの最も熟達した、最も均衡の取れた、そして最も楽しめるアルバムになっている」と評している。また、『Guitar World』誌の企画「Need for Speed: The 50 Fastest Guitarists All Time」では、本作に収録された「Needled 24/7」がAlexi Laihoの代表曲として挙げられている。
Recorded:August—September 2002
Producer:Anssi Kippo