人気無いんですか?個人的には結構気に入ってるんですけど・・・。 STEVE VAIもBILLY SHEEHANもあくまでバンドメンバーとしてすごくいいプレイをしているので、まとまりのある佳作だと思います。 ただ、BILLY SHEEHANがレコーディングの直後に脱退してるのは頷けますね。ってかよく耐えたって私は思います。 DAVID LEE ROTHがこの作品は全てにおいてえらく口出し(何から何まで決めてしまったとか)して、BILLY SHEEHANのプレイは物凄く地味になっているんで本人も物足りなかったんでしょう。 事実、MR.BIGの1STのライナーノーツでも個人のプロジェクトじゃなくて、皆の意見が対等に出るバンド形式でやりたくて結成したみたいなことを言ってますしね。 かと言ってDAVID LEE ROTHを否定しているわけではないです。 ただ彼は、メンバーに恵まれてるようで実はそうではないのでしょう。 VAN HALLENにしてもDAVID LEE ROTH BANDにしても、持ち前のエンターテイメント性を十分に発揮してしまうと、彼の元から優れたプレイヤーが離れていってしまう。100%彼と波長の合うプレイヤーっていないですかね。 発揮しすぎるのがいけないのかな?そこが彼らしいんですけど・・・。
VAN HALENの初代ヴォーカリストという肩書きは必要なのかどうなのか、ダイアモンド・デイヴの89年の大ヒット作。 ハチャメチャなヴィデオクリップが懐かしい"Just Like Paradise"、ちょっとベタで下世話なヴィデオクリップが懐かしい"Stand Up"等が収録で御機嫌なアルバムだが(クリップばっかりかよ!)、難としては、いささか"EAT 'EM AND SMILE"よりもよりヴァイ色が強まっている感じがする。いわく、ギターで参加しているスティーヴ・ヴァイが副プロデューサーとしてもクレジットされているのが気になるのである。ヴァイは職人的で超人的なギターを弾くひとで、エモーションよりは計算された美しさを演出するきらいがある。本作でもその傾向は伺える。彼のソロヒット作"Passion And Warfare"やWHITESNAKEの"Slip of the Tongue"でのプレイがその概要を物語る。ギターもすぐ彼とわかる特徴的なもので、はたして、ベースのビリーシーンがそれほど目立っていない上で(このあと脱退)、デイヴのアルバムでここまでやる必要があるのか?と疑問が出てくる。 とはいえ、ヴァイもそれほどきらいではない僕は、それなりに楽しめたりする、ソロのデイブが輝いていた頃の今んところ最後の作品だね。