1966年8月5日、Parlophone Recordsよりリリースされた7thアルバム。
全英、全米ともにチャートの1位を獲得。
次作の『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』と共に、サイケデリックなアルバムと評されることが多い。また、初めてGeorge Harrisonの曲が3曲も収録され、Georgeの作曲家としての成長を如実に示すアルバムでもある。また、当時の技術的制限下では、コンサートでは再現できない楽曲が多く、『Revolver』発表後、『Revolver』の曲がThe Beatlesのコンサートで演奏されることはなかった。ライヴ・バンドからレコーディング・バンドへと変化する、過渡期の作品と言える。なお、ひとつの音源を微妙にずらして重ねるArtificial Double Tracking(=ADT)という技術が初めて導入された、ロック史の中でも重要な一枚でもある。『ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・ベストアルバム500』(Wenner Books 2005)では3位にランクされている。
ジャケット・デザインは、ハンブルク時代の友人Klaus Voormannによるもので、4人の写真を切り張りした上に4人の絵を書き込んでいる。『Revolver』のジャケットは、現在でも多くのアーティストがオマージュしている。
アルバムタイトルは、「レコードは何をする?」「回転する!」「Great!(いいね!)」というメンバーのやり取りから「Revolver」となった。
英モノラル初盤は「Tomorrow Never Knows」のみ通常盤とは別ミキシング・ヴァージョンが使われていた。
Recorded:6 April – 21 June 1966
Producer:George Martin