ジョーンズ中心で制作されたZEPの裏名盤(笑)ハードさが足りないので他のアルバムほど人気はなさそうですね。しかし、オリエンタルな雰囲気の壮大なIn The Evening、煌びやかなシンセ満載の大曲Carouselambra、感動的なバラードAll My Love、メランコリーなI'm Gonna Crawlなど素晴らしい名曲が収められているので疎かにはできません。他にもHot Dogなど陽気な佳曲もあります。捨て曲は全くないので、もっと評価されても良いアルバムだと思う。
前作はギター中心だったのに対し、これはギターよりキーボード(シンセ?)が目立っている作品ですね。 確かにハードという点で聴けば物足りないとする人もいると思いますが、「IN THE EVENING」「FOOL IN THE RAIN」「ALL MY LOVE」などはハードじゃなくとも良い曲であると思います。
実質的ラスト・アルバムとなってしまった今作は、ジョン・ポール・ジョーンズの色がもの凄く前面に押し出されている。 感動的なバラードのAll My Love、ジミー・ペイジお気に入りのIn The Eveningが目玉。 それ以外にも曲は粒揃いで、楽しく聴けます。 この頃のレッド・ツェッペリンは本当に落ち着いてるなと思える程、安定した作品になってます。
評価低いなあ・・・ 前作はジミーペイジが中心となって作られたが この作品はジョンポールジョーンズが中心となってつくられ全体的にシンセが目立ってます。 発売当時酷評を受けていたらしいが、決して駄作ではなくむしろ実験作なのに安定感すら感じます。 正にベテランの味ですな。 特にIN THE ENENINGとALL MY LOVEは聴くべし。 あとFool In The Rainもいいです。 実はこの曲がイギリスで唯一シングルカットされた曲らしい。 今回のアルバムは個人的に実験作だと思っているので、この次の作品が聴きたかった。
最初に聴いた曲が「FOOL IN THE RAIN」で、おもいっきり肩透かしを食らった。レッド・ツェッペリンはハード・ロックで、ジミー・ペイジという凄いギタリストがいると聞いてたから。ギターの音聴こえないし。今は好きな曲の一つだけど。それよりもボンゾが亡くなり、ラジオで追悼特集が組まれファンになる頃には解散してたという悲しい思い出が...
これから80年代へ突入していくようなアルバムを感じさせる。 アルバム制作の主導権がペイジではなく、ジョーンズで作られており、全体的にキーボードがフィーチャーされていて、今までの作品とは違った趣を持っている。そのためか、一般的には異色扱いされ、賛否両論のあるアルバムとして位置づけられている。 それでも、やはりツェッペリンはツェッペリン。「In The Evening」は後期の傑作だし、「All My Love」はツェッペリンのバラードとして人気がある。そして、締めの「I'm Gonna Crawl」も名曲。アルバムとしてはもっと評価されて然るべき内容です。 しかし、残念ながらこのアルバム発売直後にボンゾが亡くなり、スタジオアルバムとして遺作になった...。
もうすでに上に書かれた方々が言い尽くしているけれど、確かに「実験」的。ある種プログレッシヴな香りすらある。 そして明るい(「明るくキャッチー」と言い換えても良い。特に「South Bound Saurez」「Fool in the Rain」「Hot Dog」の3曲)。 全体的にシンセサイザー・キーボード・ピアノなどの鍵盤楽器が活躍しており、それらにより印象的なメロディ・フレーズが奏でられる曲が多い。特に鍵盤大活躍なのが5曲目の「Carouselambra」で、狂騒的に回転木馬が回り続けるような曲調がやみつきになる(個人的には大好きな曲)。 冒頭の「In the Evening」は出だしの中東っぽい雰囲気といい、スローテンポで行進していくような様子といい「Kashmir」の兄弟みたいな曲。重厚さも持ちつつ明るく展開していく良い曲で、なんだか本アルバムの多面性(「一筋縄ではいかないぞ」)というの)を上手く宣言しているようにも思える。2曲目(「South~」)はジャジーなピアノが軽快な楽しい曲。3曲目(「Fool~」)はレゲエっぽいリズムで、中盤はサンバ。なんというかトロピカルな曲。この曲あたりが本アルバムの色彩を豊かにしてくれている。4曲目はカントリーっぽい曲で、この曲が一番ジミー・ペイジのたどたどしい(独特のひっかかりというかタイム感を持つ)ギターが楽しめる。ちなみにジミー、結構本アルバムの各曲でギターをちゃんと弾いている。確かに鍵盤主導の作風ではあるが、ソロもバックもギターメロディはいかにもジミー・ペイジだ。そこは安心して浸っていられる。 6曲目の「All My Love」は上で皆さん書かれているとおり、感動のバラード。名曲。ラストの「I'm Gonna Crawl」はブルージーな佳曲。アルバムをしっとりと締めてくれる。 そのようなわけで名曲・佳曲が並んだ本作は名盤。そして、しっかり実験もしているので上の方々が口を揃えるように「この次の作品が聴きたかった」。