俺はボーカルの下手さ加減と(下手でも魅力的なボーカルは居る)、ノイズの膜みたいのが張られたサウンドが(アンプの高低音をMAXにするとよく分かる)ネックで、結局駄目でした。アンプを通常に戻せばまあ普通に聴けたけど、NeverlastingとかExcuse Me While I Kill Myselfみたいな「熱い」曲をもっと入れて欲しかった。まあ、そもそもそういう曲はSENTENCEDの本質ではないから、ほどほどにしなきゃいけないのかな?飽くまでも「冷たく」が基本ね。
すでに80年代の欧州産HM的な音を愛好していたので、このサイトの方々の絶賛ぶりからすると好みに近いかもと思い購入しました。最初は「?」でした。80年代の人たちと作っている曲は近いのですが、ドスのきいたボーカルと、基本的にエッジより重さ重視のサウンドに「ああ、90年代以降の音だなあ。これなら自分はVANDENBERGとかを聴くなあ。暗めメロディアスだったらメガデスのCOUNT DOWN TO…とかの方が断然シャープだなあ」と感じたものです。でも、ききこむと素晴らしい。若さが非常に良い形で表れたアルバムだと思います。若さの素晴らしいアルバムに久々に出会った感じです。 自殺などの重いテーマをまっすぐな若者がまっすぐにHMのメロディに乗せているという希有な魅力を感じます。余談ですが、ボーカルはドラえもんのジャイアンが将来歌手になったら、意外にも名歌手になってこんな感じの歌を歌うんじゃないかと思います。 もちろん最大級の褒め言葉です。ジャイアンほど男を惚れさせるキャラクターもいないと思っています。メロディの個性がジャイアンの(実は繊細な)直情を感じさせるんですよね。長くなってすいません。
『AMOK』が大好きだったために、なかなか『DOWN』以降の作は馴染めなかったのですが、その大きな要因は、ヴォーカルの無表情さでした(ファンの人ごめんなさい)。 ところが最初はほとんど惰性で買ったこのアルバムでは、歌唱の表情がぐっと広がり、いきなり興奮することができました。歌メロもかなりキャッチーに。 けっこうノリノリだったりして、暗さや絶望感では前作の方が上かもしれませんが、感情はこちらの方が伝わってきました。 救いのない歌の合間に(8)「YOU ARE THE ONE」みたいなラヴ・ソングが入っていると、余計に泣けます。