一般的に彼(彼ら)の最高傑作は3rdと言われています。僕もそう思います。それはロックにおいて普遍的な魅力に満ち溢れているからです。しかしこのアルバムは、SLY&THE FAMILY STONEに触発されたファンク色豊かな3rdと違い、一番ロック(というカテゴリーじゃなく)していると思います。特に"Can You See Me"や"51st Anniversary"のような静と動の使い分けが非常に上手いのです。 マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフ、B.B.キングやバディ・ガイに代表されるシカゴブルーズやモダンブルーズの先代達による影響が最も出ているアルバムであると思います。 FREEやZEPPが好きな人は騙されたと思って1度聴いてみてください。
ARE YOU EXPERIENCED? まさに、その名のとおりである。Jimiのデヴューアルバム。しかし、当時の時代背景&自身がプロデューサーではなかった為あらゆる制限がされていたであろうと思う。Jimiはこの時点で自分の持つ才能&アイデアの全てを見せていたのではなく、その"一片を見せたに過ぎないと思う。もし彼がプロデューサーで全てのイニシアティヴを持っていたなら、曲数も多く(多分2枚組?)、1つ1つの曲の様々な色や姿をもっと見せてくれただろうと思う。もし叶っていたなら、よく聞く"ロック史上最高のデヴューアルバム"と言う評価(これでも凄いが)と共に"音楽史上最高のアルバム"の一つに挙げられていたと思うのは私だけではないはず・・・