魔暦紀元前10年(1989年)9月21日、FITZBEATより発布された第六大教典で初の極悪集大成盤。(Best Album)
単に過去の楽曲を収録しただけではなく、多くの楽曲がニューヨークにてリミックスがなされるか、一部又は全部のパートが新たに録音されるなどしたため、1991年にリリースされた『愛と虐殺の日々 [歴代小教典大全(シングルコレクション)]』と完全に一致するヴァージョンは収録されていない。
多くのバンドではアルバムを数える際に、ベスト盤やライブ盤などの企画盤・編集盤はオリジナル・アルバムから除外することが多いが、聖飢魔IIではアルバムの種類を区別せずに通して数える。
ジャケットには黒を背景に8つの石膏の顔(ベートーヴェンのデスマスク)があり、そのうち7つにはそれぞれ地球デビュー後に在籍した7名の構成員と同様の顔の模様が施されている。
歌詞など記載のブックレットとは別に、デーモン小暮閣下による全曲解説が付属している。
タイトルは「最悪(BADの最上級)」を意味する。ちなみにほぼ同時に久保田利伸がベストアルバム「the BADDEST(BADの最上級としては誤用だがスラングで用いられる事がある)」を発売しており、当時閣下が「デーモン小暮のオールナイトニッポン」にて「あっちの方がタイトルとしてはカッコ良いなあ」とこぼしている。
この作品は日本のヘヴィメタルバンドでは史上初のオリコンチャート1位獲得作品であり、後にX JAPANが史上2バンド目で獲得して以降1位を獲得したバンドはいない。ジャパニーズメタルの王者と呼ばれるLOUDNESSでさえ最高位が2位である事を考えると大変な快挙である。
チャート最高順位
週間最高順位1位(オリコン1989年10月2日付)