オリジナルのオーストラリア盤は曲もサウンドも未熟だが、原点モロ出しの素朴さや意外な素顔が楽しいマニアックなムードのアルバムだ。 ほとんどのベースはジョージ・ヤング、ドラムはトニー・ケレンテがプレイし、他にもピーター・クラック、ジョン・プラウド等のスタジオミュージシャンも参加。 1. Baby Please Don't Go 2. She's Got Balls 3. Little Lover 4. Stick Around 5. Soul Stripper 6. You Ain't Got A Hold On Me 7. Love Song 8. Show Business ワールドワイド仕様では、She's Got BallsとLittle Loverが『HIGH VOLTAGE』で、You Ain't Got A Hold On MeとShow BusinessとSoul StripperとBaby Please Don't Goが『'74 JAILBREAK』で聴ける。 だが、Stick AroundとLove Songはどれでも聴けない。 ワールドワイド盤ではかったるくて邪魔なだけだったShe's Got Balls、Little Loverもこちらでは見事にハマっている(当然だ)し、Baby Please Don't Go、Soul Stripperには後の鱗片が伺えてなかなか。 特にTwo's Upをも超える哀愁バラードのLove Songが未だに聴けないなんて、ワールワイド仕様は絶対に間違っている! 方向性が定まりきってないなからこその面白さだ。 繰り返すが、バンドとしては未完成で歴史に残る名曲が皆無なのも確か。 AC/DCの聞き始めには絶対に向かないが、コアなファン限定の必携、必聴盤。