昔、最初はLPで買いました。 なぜか曲順の番号が1.2.3....ではなく、A.B.C...でした。 なぜなら一枚のLPで「The Dark Side of the Moon」という 1曲を演奏しているとのこと。 当時そんなアーティストはいなかったのでまったく意味不明。 そして針を落とすと。。。まったく知らなかった世界が。 それから30年以上フロイドを聴き続けています。
たしか10年以上前に、深夜放送で「THE DARK SIDE OF THE MOON」というタイトルのSF映画を観た記憶があります。 月の裏側でバミューダ・トライアングルのように宇宙船が行方不明になり、そこへ向かった宇宙船の乗組員たちが、次々に腹部を三角形にえぐられた姿で見つかり……というB級ホラー作品でした。 当時はアルバムはまだ聴いてなかったんですが、ジャケには見覚えがあったので、「おいおい」と心の中で突っ込みを入れてしまいました。 この作品を聴くたびに、あの映画を思い出してしまいます。 ところでこのアルバムって、けっこうテクノ方面にも影響を与えていそうですよね。トリップ感覚やサンプリングSEの使用とか、アンビエントを聴いているみたい。 メタル耳で聴こうとするとかったるくてストレスがたまってくるし、じっくり落ち着きたい気分のときに聴いています。 心地よく眠りに落ちようとするその時、鳴り響く鐘の音にびっくりして目が醒めたりしちゃったりも。
大作志向から一転、コンパクトな曲を巧みに配置することでトータル性を生み出した傑作。全米だけでも1500万枚を売り上げ全米チャートに741週もランクインと、とんでもないエピソードに仰天。成功の要因はコンパクトな曲だろうが、YG的にはギターのデイヴィッド・ギルモアに尽きる。ギルモアのルーツはブルース系、その顔を覗かせたことで今までと確実に違う一面を見せてくれた。 On the Runと The Great Gig in the Sky のギターソロを聴けば一発で分かるはずさ。
2. Boogie ★★ (2002-05-05 18:34:00)
それは音楽理論的に前衛ということを必ずしも意味しない。
その証拠に、PINK FLOYDがこのアルバムで作り上げたサウンドも決して理論的に新しいところは何もない。強引に括ればブリティッシュ・ブルーズの発展形である。
しかし、虚無を漂うような寂しさを表現しえた、という点で最大限評価されて然るべきアルバムであろう。
虚空のスキャットで聞かれる密室に広がる壮大なスケール感、"Us And Them"で表現される凍てつくような暖かさ。
全てありえない表現ですが、一度聴いていただければ分かる。
アメリカで最も長い間チャートインした作品であるのも頷ける、ロックという表現の極北。
3. やまねこ ★★ (2002-11-12 18:46:00)
というより微妙なバランスで存在している感じがする。
Watersの歌詞は、それを増幅させるような印象的な内容をもつ。
複雑な曲構成、ソリッドな質感、効果音、VSC-3シンセは、異様な緊張感を生み、
反対にアコギ、アコピ、サックスは寂寥感を生んでいる。
これらの微妙なバランスがただの作品として
済ませることができない気にさせているのかもしれない。
気軽な気分では無理だろうけど、とりあえず、一聴してみて下さい。
4. クーカイ ★★ (2003-01-05 14:13:00)
「プログレッシヴロックは難解」そう思っている方がいるとしたら、それは大きな間違いである。「プログレッシヴロック」とは、平たく言えば、「未だかって誰も聴いたことがない音楽を創造する」ということを目的とした音楽である。それはメロディや詩世界やコンセプトなど、様々な分野において追求されており、あくまで多元的なものなのだ。理解しがたいような抽象的な歌詞を、テクニカルなフレーズにのせて歌うものを「プログレッシヴロック」だと思っているのなら、それはすぐ改めてもらいたい。この『狂気』(邦題)を聴いて。
若い人など特にそうだ。「プログレッシヴロック=DREAM THEATER」という傾向がまま見られるが、それはプログレッシヴという意味を一面的にしか捉えていない。さもなければ裏と表の両面でしか考えていない。プログレッシヴとは様々な顔を持っているのだ。
本作の基本的なフォームは、「ブルーズベースのHR」だ。しかし、そのフォームで表現される世界のいかに豊潤で美しいことか。
バカ売れしたのは伊達じゃない。本作を知らずして死ぬなかれ。
7. エストック ★★ (2003-04-10 00:00:00)
10. アメンボ ★★ (2003-07-22 16:11:00)
バカ売れして、そらに最高傑作と呼ばれることも多いこの作品、マジで凄いですよ。
超名曲の『タイム』、『アス・アンド・ゼム』でお腹いっぱいです。
12. HAL9000改 ★★ (2003-08-22 16:55:00)
さすが24bitデジタルリマスター。かなりクリア。音の粒立ちもはっきりしてる。
時計の鐘やレジ、「On The Run」でのシンセもより迫力を増してます。
ちなみにこれ、SACDとのハイブリッド。専用プレーヤーで5.1chも楽しめます。
ただし、今のところパソコンでは再生やリッピングはできません。そっち系の方、要注意。
(CCCDよりタチ悪いっすよ。)
13. Kamiko ★★ (2003-09-07 08:58:00)
よく聴きました。
個人的には何故か「神秘」がイチバン、次にコレね。