アレキシライホは間違いなく天才である。それを見事に証明した一枚。 CHILDREN OF BODOMはデス声だからと敬遠していた人は とりあえずこれを聞いてアレキシの才能にひれ伏して下さい。もちろん何かと話題の(笑) キンバリー嬢のVoもますますパワーUP。2nd時に気になった音質の荒さも さすがは天下のフレドリック・ノルドストーム。格段に向上しています。(特にDr。) 一日も早い来日が待ちどおしい。
2002年発表の3rd。 キンちゃんの愛称で親しまれる女帝キンバリー・ゴス率いるバンドの3rd。当初から参加していた豪華なメンバーは脱退してしまったにせよ、キンバリーの両夫(?!)であるCHILDREN OF BODOMのアレキシ・ライホがGtで全面参加というのは今後も続いていくだろうし、よりパーマネントなバンドとして確かな実感が持てるようになった2ndを経てのこの3rdは実に逞しい正統派ヘヴィメタルに仕上げられている。キンバリーの「男勝り」の次元を超えて展開される声量の多さを遺憾なく発揮したパワフルな歌唱はバックと対等、否それ以上に主張が強く、それに負けじとバックはインストパートに更に力を注ぎ、相乗効果となり聴き手を圧倒させる息も詰まるようなスリリングな楽曲揃い。特にツインGは絶品で、ローペとアレキシ、もっと言えばアレキシのCHILDREN OF BODOMに負けないほどの好プレイが耳を惹くこと請け合い。フレドリック・ノルドストームの焼印を押されたサウンドプロダクションも良好で言うことなし。正統派ファンで無くても楽しめるであろう一枚。⑪はもちろんIRON MAIDENのカバー。
3rd アルバム。Kimberly Goss のヴォーカリストとしての成長は目を見張るものがあるし、演奏面においても当然の事ながら問題はない。「Passage To The Fourth World」は本作でも特に耳を惹くギターのメロディアスなフレーズとKimberly Goss の歌いまわしが素晴らしい。タイトル曲である「Suicide By My Side」も同様に素晴らしい出来だ。ただし、サウンド、テクニックなど全体的なレベルは高いものの他曲の歌メロの弱さがこのアルバムの弱点になっているのが残念。歌唱力はあっても単純に歌メロに魅力が乏しいと言うのは致命的。正統派ヘヴィメタルとしての意気込みが感じられるだけに今後の課題となるだろう。これさえクリアすれば相当凄いバンドになれる!