こういうのをバロック調というんですね。 即効性のある曲となると、???となってしまいますが、各楽曲のスリリングな展開と、アルバム全体を包む荘厳な雰囲気に、聴くたびにはまり込んでしまいました。 ネオクラというところで、SYMPHONY X あたりとも通ずるものがありますが、この無機質な感じはELEGYの「STATE OF MIND」を彷彿させます。
CD屋でアルバムジャケを初めて見たとき「んっ、Adagio?どうせぽっと出のネオクラシカルバンドだろう。まあ試聴出来るみたいだし一応チェックしてみるか」というのがAdagioとの出会い。しかしよくアルバムのオビを見てみるとそこには・・・ Key:Richard Andersson Vo:David Readman なんじゃこりゃ!!なんつーメンツが参加してんだ!!しかしGのStephan Forte は全くの無名。こりゃどんなプレイを聴かせてくれるのか期待するなっては無理だよな。って訳で試聴してみたのだが、これが大当たりだった! Stephan Forte はテクニカル系ギタリストとして必須のスピードプレイを他の大御所ギタリストと比較しても全く遜色ないレベルで習得しているし、なによりこの若さ(アルバム発表当時24才)でベンディング、ヴィブラートを自在に操る圧倒的な表現力にはホント脱帽モノ。しかも上の方が述べられているとおり、楽曲重視でありながらここぞという所でバッチリ決めてくる超絶プレイといったら・・・もう堪らん。 しかし楽曲は荘厳かつプログレッシヴなSymphonyXよりのサウンドであり一般にアピールする作品ではないので購入時にはご注意を。