最近友人からこのCDを借り、それ以降完全にハマっています。 「MAMA NATURE SAID」のエリックのスライドギター、ストーリー 仕立ての「THE HERO AND THE MAD MAN」、非常に味がある 「SLOW BLUES」、説明不要な「THE ROCKER」、ドラマチックな タイトル曲「VAGABONDS OF THE WESTERN WORLD」、ちょっと フェイセズっぽい「LITTLE GIRL IN BLOOM」、緊張感がある 「GONNA CREEP UP ON YOU」、哀愁が漂いまくっている「A SONG FOR WHILE I'M AWAY」...。 捨て曲が全く無い良いアルバムです。ところで私が友人から 借りたCDには、「WHISKY IN THE JAR」は入っていなかったので すが...。
トリオ編成としては最後の作品となった、1973年発表の3rdアルバム。 60年代終わり頃のようなサイケやブルーズ,ロックがミックスというか,ごった煮されたような内容で, まだ独自の音としては消化しきれてなく,4人編成期以降のようなバンドの特徴は確立されてない印象です。 しかし、フィルの独特のヴォーカルスタイルは既に完成していて素晴らしいですし、 エリック・ベルは多彩な楽曲に対応した、センス溢れるギタープレイを聴かせてくれています。 中期以降とは違う、初期Lizzyの渋さを味わえる、聴いていて面白いアルバムですね。 尚,オリジナルは全8曲ですが,再発盤は"Whiskey In The Jar"を含む4曲を追加収録したverもあります。