とても不思議だ。なにがって80年代の解散前のRAINBOWは、リアルタイムにおいては、その後期の作品は結構批判されたり賛否両論だったりした。しかし現在においては「RAINBOWに駄作なし、捨て曲なし」の法則が一般化している。それに引き換えこの作品が発表された95年はとんでもないお祭り騒ぎでB!誌ではRAINBOW一色に染められていた。わずかな批判者は散々に叩かれていた。しかしだ。B!誌の人気投票を独占した本作品の現在の評価はどうだ。殆ど忘れ去られているといっていい。時の流れは無常だ。でもこれは良い作品ですよ。RAINBOWの歴史を総括しているといっていい。初期のへヴィでドラマティックな音も中・後期のポップで洗練された音も、現在のBLACKMORE'S NIGHTに通じるメルヘンな音も全てが含まれている。当時散々絶賛してたのに、現在では「全盛期には及ばない」とか言ってる人も多いが、僕的には、曲単位でみてもHall Of The Mountain King、Black Masqueradeは全時代で屈指の名曲だし、捨て曲なしも相変わらずだと思う。というか本作を捨て曲ありとするなら、解散前だって結構地味な曲もイマイチな曲もなきにしもあらずだ。リッチ-は未だに作曲能力を向上させている。リフの弱さも指摘されようが、正直それは80年代からそうだった。それをカバーして余りあるメロの良さはもっと評価されるべきだ。RAINBOWは全7作品ではない。本作入れて8作品だ
なんつーか超無難なボーカリスト選択が悲しい。来日ライブをブートで聴いたけど、ドゥギーがSpotlight Kidの歌い始めをジョーそっくりに歌った時の歓声に笑った。 Rainbow聴くときのボリューム設定で聴くと音がデカイ。時代の流れが感じられますね。このアルバムが出た頃って音源発表が数年サイクルだからWolf to the Moonのソロなんか聴いたときには奏法の変化にビックリしましたね。珠玉はBlack MasqueradeとHall of the Mountain King。力が入ってます。 自分もRainbowっぽさの具現化したCold Hearted WomanとかStand and FightとかToo Late for Tears辺りも十分楽しめてしまうわけでギタリスト向けというか、アドリブのぶち込む隙も多いし、「掛けながら弾く用」アルバムの一つだったりします。 ん?意外と名盤なんではないか!?
悪くはない・・・が俺は自分のレインボーランキング(?)の中で一番下かもしれない・・・。 もちろん良い曲もたくさんあります。たとえば「WOLF TO THE MOON」「TOO LATE FOR TEARS」「BLACK MASQUERADE」「SILENCE」「HALL OF THE MOUNTAIN KING」などは名曲といっていいでしょう。だが何か物足りない気がしなくもないかなぁ・・・。ドゥギーホワイトもかなり上手いシンガーだと思うし、リッチーのプレイも良いと思うんだけど・・・う~ん原因不明ですが何か物足りない。 「STILL I'M SAD」は昔のヴァージョンのほうが良かったかも(これも悪くないが)。
昔のレインボーというよりは、The Battle Rages On を若くした様なサウンド あるいは荒削りなStormbringerの現代版 個人的にはWolf To The MoonとBlack Masqueradeだけは何度聴いても好きになれないが、それ以外の曲は一応OK。 様式美系ハードロックを25年間続けて、ソングライター&プレイヤーとしての限界が露呈した作品だ。 Stranger In Us All制作時から、すでにブラックモアズ・ナイトに同時進行で取り組んでいたことから、このアルバムは片手間に作られたのかもしれない。
はっきり言うとレインボーの音楽の本質はポップでは無い。その代表例がRisingアルバムだろう。その真逆にLong Live Rock 'n' Rollアルバム以降はポップ路線に突き進んだ楽曲が増えた。。 悪く言えば世の中に媚を売った気もする。 リッチーブラックモアがレインボーの音楽に対していつも考えている一貫性というものが、 多分このアルバムなのかもしれない。