マイケル・シェンカーマニアの僕としては初期UFO在籍時の最後のスタジオアルバムとなった本作をお薦めします。音づくりに関してはキーボードの多用などでマイルドに仕上がっているものの、シェンカーのギタープレイはいうまでもなく、ハードロックバンドとしての洗練されたまとまりとUFOらしさが際立つ1枚だと言えると思います。 収録曲は "Only You Can Rock Me", "Pack It Up", "Born To Lose"
全体的にポップな曲作りと、とにかくメタリックな(ツヤのある)サウンドが印象的。ボーカルのすき間を縫うようにギターが切り込んで来る様は、「マイケルも最後だから好きに弾かせてやるか」みたいな思惑があったようにも聴こえる。(録音時に脱退が決まっていたかどうかは知らない)(でもあのジャケットは・・) 代表作としては『PHENOMENON』、『LIGHTS OUT』等が挙げられる事が多いが、実はこのアルバムこそ、豊かなインスピレーションそのままにマイケルが弾きまくっているアルバム、と言えよう。 「LOOKING OUT FOR NUMBER ONE(Reprise)」~「ONE MORE FOR THE RODEO」の緊張感のある繋ぎから、ラストの「BORN TO LOSE」へと流れる構成が秀逸。
唯一無二と言いますか誰にもまねのできないマイケル・シェンカーのギターが縦横無尽に歌い、泣き、叫んでいます。ギターに関して言えば、テクニカルな速弾きこそありませんがすべてのパートがパーフェクトで鳥肌ものです。皆さんのご意見はごもっともなのですが、私は「ONE MORE FOR THE RODEO」がお薦めです。荒れ狂う馬(マイケルのギター)とカウボーイ(フィル・モグのボーカル)の対決(掛け合い)はこの上なくスリリングです。「神」と呼ばれる所以はこのアルバムにこそあります。
1978年にリリースされた7thアルバム。全11曲で36分の作品。 70年代のマイケル在籍時のオリジナルアルバム5作の最後となるアルバムで、これも良作ですね。 パッとしない曲もありますが、全体的になかなか良いアルバムですよ。 マイケルも相変わらず素晴らしいプレイです。 ①"Only You Can Rock Me"・⑥"Hot 'n' Ready"・⑪"Born To Lose"が特に好きです。 …ただ、唯一の難点としては、ジャケがキモイ!(笑)
強迫観念というタイトルがなんとも意味深。 アルバム製作中、マイケルは現実逃避の真っ最中だったので作品中、彼のペンによる 楽曲は半分だけ。 しかしその分ギタープレイは入魂のフレーズが目白押しですね。やはり皆様のご意見と 同様に「only you can rock me」「Born To Lose」でのプレイが白眉だと思います。 それにしても、作曲者が違うとかなり除湿が効いた曲になるんですね。 マイケル脱退後のアルバムを愛聴できるかどうかの分水嶺的な作品でもあります。