同じ路線での3枚目ということで、あまり目新しさもなく焼き直し風なところもありますが、出来は最初の2枚に遜色ありません。ジャケが大人しめだから地味な扱いなんでしょうか? (1)「KING OF ROCK AND ROLL」はいつものようにアルバム頭の勢いのある曲。(2)「SACRED HEART」、(3)「ANOTHER LIE」、(4)「ROCK'N'ROLL CHILDREN」はいずれもガッツのある歌唱と哀愁が絶妙の融合具合で、感動的。(5)「HUNGRY FOR HEAVEN」はポップなサビが印象的です。 後半は多少弱い気もしますが、それでもDIOらしさはしっかり保たれています。
収録曲については、①②④⑤⑦の5曲が好きです。 ①「King Of Rock And Roll」個人的にDIOの曲で一番好きです。かっこいいです。 ②「Sacred Heart」アルバム中一番、様式美していて、ドラマティックな曲。 ④「Rock 'n'Roll Children」哀愁漂う、ミドルテンポの名曲です。 ⑤「Hungry For Heaven」これはかなり好きな曲。ポップメタルな感じで俺好み。 ⑦「Just Another Day」スピーディーでキャッチーな曲調でとってもかっこいいです。 自分は、5thまでしか聴いた事ありません。というのも、5thアルバムが好きになれず それ以降のアルバムは、まったく聴いていない状態。機会があれば、このサイトの みなさんの意見を参考にして、90年代のDIOも聴いてみたいと思います。 俺みたいに、ポップ、キャッチー路線の好きな方は、気に入るアルバムだと思います。 聴きやすくて、とっつきやすいという点では、かなりお薦めです。俺的には超名盤。
個人的な考えですが・・・ DIOの作品中、傑作と名高い1st・2ndを「様式美大作」とするなら、この3rdは「様式美娯楽作」という位置付け。 あえて「悪い」言い方をするならば、前作までの作風は(HM作品としての高い完成度・スケール感は別として)ロニーの私的世界観に基づく「ある意味」聴き手を選ぶ、やや間口の狭いコンセプトというか音作りといった面がありました。 それに対して本作は全体的にメロディがより親しみやすくキャッチーになり、「メタル」 ~ そして「ロック」作品としてのストレートなアピール度が増している感じがします。(言うまでもないコトですが「日和った」とか、そういうネガティブな捉え方では決してありません。念の為) それは「King Of Rock And Roll」とか「Rock 'n'Roll Children」のように、曲名にも「前向き」の形となって現れているように思います。 ロニーの歌唱が相変わらず素晴らしいのは勿論のコト、魅力溢れる「聴かせる」曲が多い優れたHMアルバムではないでしょうか。