第二期、第三期のディープ・パープルを混ぜた感じの作品。 ライヴでも定番のMan On The Silver Mountain、Catch The Rainbow、Sixteenth Greensleevesを始め、 ヤードバーズのカヴァーのStill I'm Sadも聴き所。 曲自体は素晴らしいが、どこかバンドとしてうまく噛み合ってないような気がする。 まぁ、そこらへんのロックよりかははるかにレベルが違い過ぎるし、 レインボーの作品の中で感じたことだから、全然聴ける内容。
最初に聴いた時は、まったりして地味な曲が多いし、これが名盤なのか?って印象だったんですが、今ではレインボウで一番よく聴くアルバムです。 噛めば噛むほど味が出るような作品です。雰囲気が良いんですよね。心地良い。 (6)「THE TEMPLE OF THE KING」は、いつもしみじみ聴き入ってしまいます。
『Bent Out of Shape(ストリート・オブ・ドリームス)』と比べて 書き込みが1/3とは……。 「Smoke on the Water」のイントロが深紫の定番なら「16世紀」の リフはファンタジーHRの定番だろうし、「Pictures of Home」と 「Temple of the King」の対照も楽しめると思うのですが。 全体に湿っぽい雰囲気なのが許せれば、名盤ではないかと。 「Black Sheep of the Family」が若干浮いているとか、「Still I'm Sad」がインストだ(『Stranger in Us All』のドゥギー・ ホワイトvo.版の方が印象が強い)とか、文句はありますが。
でもこのアルバムの曲は、ライヴでこそ輝きますね。 ①"Man On The Silver Mountain",④"Catch The Rainbow", ⑧"Sixteenth Century Greensleeves",⑨"Still I'm Sad"などは、 スタジオ版はもっさりとしていますが、ライヴ版はエネルギッシュで感動的です。 とはいえ、楽曲自体が素晴らしいからこそですものね。 そんなわけで、当然、この1stアルバムも必聴です。多少古臭いですが、味わい深いですよ。
3歳のときに親父のクルマで流れていた「Catch the Rainbow」が頭を離れず10年近く探し回りました。 3年前にやっと聴くことができたときには、ロニー、リッチーの美しい旋律とともに思い出が蘇ってくるようで、涙が出そうになりました。 次作の切れ味鋭いHRも大好きだし、Rainbowのドラマーはやっぱりコージー!な私ですが、この作品のどこかフワフワして優しげな雰囲気もRainbowの、リッチーの、ロニーの大きな魅力だと思います。
ファンク路線に嫌気がさしていたパープル時代のブラックモア、このアルバムでは彼の趣味趣向がダイレクトに反映、中世バロック音楽とロックの融合を最大のテーマに掲げ重厚なサウンドへと仕上げた。 ライブで人気のバラード「Catch the Rainbow」も収録されている今作だが、宗教的な「Temple of the King」も異色のアコースティックナンバー、そしてハイライトはRainbowらしい様式美ナンバーの「Self Portrait」が聴けるからだろう。