MEGADETHはあまり捨て曲、駄作がないバンドで、音楽性が変わってもどの時代もすきなんですが(最近の3枚は若干個性不足であまりいれこんでないけど)、このアルバムは一般的には地味な一枚ですが実は最もへヴィで曲の質も高いと思ってます。「RUST IN PEACE」なんかと比べると決定打に欠けるともいえますが、しかしアルバムトータルクオリティは最も高いと僕は思います。全体に漂う破滅的で鬼気迫るムードとポップさ、キャッチ-さが共存しているのは奇跡的。特に中盤の流れが良いです。
いいですよね、これ! RUST IN PEASEとかも確かに悪くないと思います。でも、部分的に好きになれないところが多いんです。メガデスに求めるものは攻撃性のみ、というならば別ですが完成度からすれば他のアルバムよりはるかにいいと思うのですが。捨て曲も殆どないし、アートワークも最高だし(しかもこれが曲とマッチしてる)何でこれが高く評価されないのか分からない。メタルを聴かない人にも自信を持ってオススメできます。 ADDICTED TO CHAOS、私も好きです。ANGRY AGAINと同じくらいすきです。
このアルバムは、RUST IN PEACE~COUNTDOWN TO EXTINCTIONと来て期待が大きく膨れたアルバムでしたが、前作までの引続きとは成らずでした。しかし、個人的には良いと思います。スピーディでハードな曲は有りませんが、ギターリフはMEGADETHしてます。また、同アルバムのレコーディング全過程をドキュメンタリータッチに捉えた映像『イヴォルヴァー』がVHS、LDで観ることが出来ます。これを観ればYOUTHANASIAをもっと好きになれるかも!?
一撃必殺の曲はないが捨て曲の無さ、メロディの良さ、曲のバランスがこのアルバムの強みではないだろうか。 彼らの作品の中で、聴いた後にこれほど濃密な感触が残るアルバムは他に無いと思う。 個人的には特に多くの曲のBメロが秀逸であることを推したい。 ストレートなThe Killing Road、うねるメロディが秀逸なFamily Tree、Bメロ~サビのメロディが素晴らしいI Thought I Knew It All、純粋にかっこいいけどお遊び的演出がニクいVictory 中盤の曲群の評価こそこのアルバムの評価を分けるミソではなかろうか。
前作のシンプルかつコンパクトな作風を更に推し進めたような内容の'94年発表の6th。 前作までにあったバンド特有の緊張感は薄れ、曲によってはキャッチーとすら形容してしまいたくなるほどであるが、ところどころに顔を覗かせる叙情的なメロディの美しさにバンドの新たな魅力を感じたのも事実。 ニック・メンザの大砲のようなドラミングがかっこいい「RECKONING DAY」、不規則なギター・リフが印象的なリーダー・トラックの「TRAIN OF CONSEQUENCES」、サビのメロディが叙情的な「ADDICTED TO CHAOS」、ユニゾンで奏でられるギターが余りにも美しい「A TOUT LE MONDE」、バック・コーラスも爽やかな好曲「ELYSIAN FIELDS」、最もMEGADETHらしいリフを持った「THE KILLING ROAD」、幻想的なオープニングが劇的な「BLOOD OF HEROES」、明るいイントロとキャッチーな歌メロの「FAMILY TREE」、引きずるようなヘヴィさの「YOUTHANASIA」、ヘヴィさと叙情的メロディを併せ持った「I THOUGHT I KNEW IT ALL」、リフに重みのある「BLACK CURTAINS」、歌詞に過去の名曲が登場するシンプルな作りの「VICTORY」で本編終了。 ボーナス・トラックとしてDIAMOND HEADのような「A CROWN OF WORMS」とライヴ曲3曲を収録。 アルバムのハイライト的な曲が欲しかった気も。
あぁ、良かった。このアルバムが好きなのはボクだけじゃないんですね。 Megadethが好きな人はたくさん居ますが、 「このアルバムが一番好きだ!」 って人はあまり居ないんですよね。 ボクはMegadethの曲の中では"A Tout Le Monde"がダントツで一番好きなので贔屓してるのかも知れないですが、それを無しにしても名盤だと思います。 このアルバムがスラッシュか?と言われれば違うのかも知れないですが、Megadethの魅力が詰まったアルバムだと思います。 そう言う意味で、「スラッシュの名盤」ではなくても、「ロックの名盤」とは言えると思います。