29さんの言うとおりで全体的に民族色が強いですね。ただZ.I.T.OやNOTHING TO SAYの様な疾走曲は相変わらずアングラっぽさが出ており特にZITOなんかはアングラの名曲に入るのではないでしょうか?ただ今回のサウンドプロダクションは失敗かも。兎に角、音が軽い。イングヴェイのマグナムオーパスみたいにベース音がなかなか聞こえない。迫力がないのである。VOに関してはそんなひっくりかえす場面も少なくなったので多少は聞きやすくなったが…
ギターなど音が薄くなっていて、インパクトが少ないのは事実ですが、 その分アンドレ・マトスの美しいボーカルが目立っており、聴かせるアルバムとなっています。 民族音楽のパーカッションやメロディを多分に取り入れ、効果的に消化しています。 1stだけでは示せなかった、アングラの幅の広さ、懐の深さを見せつけた作品。 ちなみにボーナストラック「Queen of the night」も名曲ですよ!
1stアルバムが傑作だったため、ちょっと拍子抜けしてしまった2nd。 コンセプトアルバム。結構プログレした曲がいっぱい。イントロダクションと2曲目の"Nothing To Say"がナカナカだったけれど、その他はちょっと捨て曲あります。 どちらかと言うと即効性はなく、聴き込んでいるうちにだんだん好きな曲が増えてくると思う。そういう意味では、長く付き合える1枚です。 Best Tune "Crossing" 買い度…65%
ルネッサンス時代の再来を願う想いを架空の国「ホーリー・ランド」に見立てた'96年発表のコンセプト・アルバムとなる2nd。 プロデューサーは、前作に引き続いてチャーリー・バウアーファイントとサシャ・ピート。 ドラマーがマルコ・アントゥネスからリカルド・コンフェッソーリに変わっている。 本作では、デビュー・アルバムで垣間見えた母国ブラジルのラテン・リズムや民族楽器の導入を前面に押し出すとともに、バンドのもう一つの特徴であるクラシカル・メロディと融合させており、2ndアルバムにして早くもこのバンドでなければ作りえない個性的なサウンドを生み出すことに成功している。 島への漂着を思わせるようなサウンドのイントロ「CROSSING」、エッジの利いたギター・リフがかっこいい「NOTHING TO SAY」、静と動との対比が美しくドラマティックな「SILENCE AND DISTANCE」、トライバルなブラジリアン・リズムからメロディアスなスピード・メタルへの転調が素晴らしい「CAROLINA Ⅳ」、まるでワールド・ミュージックのような「HOLY LAND」といったアルバム前半の流れが絶品。 アルバム後半も、ミステリアスなイントロの「THE SHAMAN」、マトスの伸びやかな歌唱が心に染みる「MAKE BELIEVE」、愁いのあるメロディが美しい「DEEP BLUE」、おそろしく陰鬱な気分にさせる「LULLABY FOR LUCIFER」と好曲が続くが、前半の充実ぶりと比較すると、やや興奮の度合いは落ちる。 その中でもスリリングなハイ・スピード・ナンバー「Z.I.T.O.」は、1st収録の「CARRY ON」の路線を踏襲する名曲。 バンドが結成されてから最初に作曲したというボーナス・トラック「QUEEN OF THE NIGHT」もなかなかかっこいいリフを持ったナンバーだ。 結局、このアルバムを気に入るかどうかのポイントは、ブラジリアン・リズムの大胆な導入を是と取るか否と取るかにあると思うが、個人的にはこの試みは大歓迎である。