全体的にペイジのギターを前面に打ち出したアルバムである。 また短期間で制作されたにしては出来栄えも良く,アルバムのトーンも一貫している。 一番の聞き所は,やはりACHILLES LAST STANDだろう。 しかし,アルバム収録曲のすべてがテンションの高い曲ばかりか?と言えばそうとも言い切れない。 これは個人的な見解で誠に申し訳ないが,貶すつもりはまったくないので誤解がないようにお願いしたいが,CANDY STORE ROCK,HOTS ON FOR NOWHEREなどは彼等にしては平均点スレスレぐらいの出来具合だし,SINCE I`VE BEEN LOVING YOUを彷彿とさせるようなTEA FOR ONEなどは,曲のメリハリが今一歩に感じ,サラリと流れ過ぎてドラマティックな構成力にやや乏しい。 いかにも,このアルバムに急遽,入れることになり急いで作った曲,というのが見え隠れするが。 全体的にハードな作品。いつ聞いてもジョン.ボーナムのドラムはスゴイ。
後期の名盤。 特にペイジ&ボンゾが主導で凄まじいサウンドを作り上げているAchilles Last Standは圧巻だし、 RAGE AGAINST THE MACHINEのサウンドのヒントになったのではないかと思われるヘヴィな躍動感に溢れるNobody's Fault But Mine も凄いです。 シンプルであるがへヴィなギターリフが冴えるFor Your Life、ボンゾのドラムが気持ち良いナンバーHots On For Nowhereもなかなかの佳曲ですね。 ラストのTea For Oneも渋~いブルーズナンバーですが凄く好きです(初めて聴いた時はアルバムの中でかなり浮いている感じがしたけど)。
'76年発表。7枚目のスタジオアルバム。 後期の傑作と言われている。渋谷陽一氏は「最高傑作」と言っていたっけか?間違っていたらすみません。 とにかく硬い。ゴリゴリに。①の緊張感と疾走感はZEPPの楽曲群の中でも最高峰ではないか。でも、本作で最も好きなのは5曲目の「CANDY STORE ROCK」。ごめん。ひねくれもので。