「これぞVADER!」という一つのスタイルを作り上げた「LITANY」に続く2002年発表の5th。 ベースがシャンボからサイモンに交代していますが、アルバムではピーターがベースも兼任して弾いてるらしいです。 良い意味でバスドラ目立ちすぎな前作から一転して(それでも存在感は十分すぎるくらい)、本作ではギターが前面に出てリフのへヴィさが主体になっており、デスっぽさが少し強調されていると思います。 一言で言うと「速さ抑え目」。一番分かりやすい例えで言うとSLAYERの「REIGN IN BLOOD」と「SOUTH OF HEAVEN」と考えればいいんじゃないかと。 ただ、WOLFTRIBEやTORCH OF WARは前作の延長線上とも言える曲だし、ミドルテンポで始まって後半スピードアップするEPITAPHなど、相変わらずVADERらしさに揺ぎ無し。 ドックが参加した最後のアルバム(正確にはミニアルバムの「BLOOD」が最後ですが)という意味でも重要な1枚。