1974年3月8日、EMI Recordsよりリリースされた2ndアルバム。日本では3か月後の6月に発売された。
彼ら最初のコンセプト・アルバムであり、前作『Queen』によるプレスからの酷評に対する回答でもあった。
レコード発売当時は、ギタリストのBrian May中心の「White Side」と、ヴォーカルのFreddie Mercury作の曲のみの「Black Side」の2つに分けるという形式がとられた。この「白と黒」というコンセプトは、メドレー形式の曲の収録方法、アルバムジャケットの裏表や見開きの写真にも貫かれており、片面ずつのトータル性や「白と黒」が対になったコンセプトを1枚のアルバムとして押し出していた。 ライヴにおいても、ライティングの効果を無視してこのコンセプトが用いられた。しかし、CD化に際して上述のようなコンセプトも失われた。ただ、できるだけこのコンセプトを守るため、「Ogre Battle」の冒頭には長めの空白が挿入されている。
デビュー当初から、ルックス面におけるグラムロックの影響、作品にみられるクラシックの影響や組曲的、メドレー的な曲構成、レコードのA面B面をトータル・コンセプトの元に作る作風などから、一部ではプログレッシヴ・ロックの要素をアルバムに取り入れたともいわれた。
メインジャケットはFreddie以外のメンバーは白の衣装を着た写真を希望していたが、Freddieの強い要望で黒のジャケットが採用された。また、「Greatest Video Hits 1」のジャケットにも流用された。
また、Guns N' RosesのAxl Roseは、「オレが死んだらQueen IIのアルバムを棺に入れてくれ」と述べたという逸話がある。
Recorded:August 1973 at Trident Studios, London
Producer:Roy Thomas Baker, Robin Geoffrey Cable, Queen